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偶然が運命にかわるとき
第2章 道

【 Ma Chérie Company 】
ローマ字でかっこよく書かれた扉。
事務所の扉の目の前まで来て
あとは扉を開けるだけなのに
なかなか緊張して開けられずにいた。
すると後ろから声がした。
”うちの事務所に何か?”
ドアノブにかけていた手をひっこめ
びっくりして後ろを振り返るとそこには
神谷さんが立っていた。
神谷さんはいつからいたのか…
ニヤりと笑って私を見ていた。
”何回手引っ込めたり出したりするわけ?”
…結構見られてたみたいだ…
”き…気付いていたなら声かけてくだされば
よかったのに~…!”
と俯き赤くなった顔を隠すと
”だって可愛かったから。(笑)
とりあえず入れよ。”
そう言って事務所に入れてもらった。

