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Laziness と Hard working
第27章 束の間
亜麻屋
坪倉さんは藤井さんに
甘いですよね(笑)
それでも
こちらが見ていても
幸せな気持ちにさせてくれる
「杏が
そうさせているんだと思います
不思議な人なんです
僕は出逢った時から
彼女に翻弄されてしまった(笑)
もう離れられない
彼女が居ない日常を
考えられない」
判る気がします
藤井さんは不思議な人だから
今城
確かに
藤井さんといると
ほのぼのする
何か持ってるんでしょうね(笑)
こんな時でも
彼女の話をすると
和むし
笑いが出るのですから
当の本人は
爆睡中ですから(笑)
「亜麻屋さんも今城さんも
杏が好きですか?
私は大好きです
人としてあんな風に
接する事ができる
杏を尊敬します
憎んで
それでも
思いやるなんて
僕にはできない
優しいだけじゃない
強さと激しさ
そして本人は解ってないけれど
人を包み込んでしまう
そんな人なんです」
そうですね
藤井さんは強い人だ
でも儚げで
脆いところもある
危うい人なのに
全てを包み込んでしまう
だから
周りの方がハグして!
そう言うのでしょうね
「今城さんも
杏にハグしてもらうと良いですよ
不思議な安心感?
ん〜
なんて言っていいかわからない
ハグしてもらってください」
亜麻屋
え〜!
良いんですか?
俺なら許せないです
「杏にいつも言われるんです
ハグしたら私が
優しい気持ちになれる
大好きな人達に
沢山ハグしてもらいたい
そう言うんですよ
いちいち気にしていたら
僕もイライラするんだろうけど
杏が幸せな気持ちになるなら
良いんです」
ふぇ〜
藤井さんと付き合う人は大変だ
ヤキモチなんて焼いていたら
気が変になるな
「(笑)
そうかなぁ
一緒に幸せな気持ちに
なれますよ
きっとね♡
亜麻屋さんも杏に
ハグしてもらってください
ホンワカしますから(笑)」
〖私もしてもらおうかな〗
「叔父さんは
もう手を繋いだし
ハグしたようなものだよ
繋いだ手から
杏の気持ち伝わったんじゃないの?」
〖あぁ確かに
ホンワカしたよ
酷い夢を見ても
荒んだ気持ちにならなかった〗
彼女は本当に⋯⋯
今城は
心の中で
素敵な人だ
愛されている人が羨ましい
そう思っていた