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Laziness と Hard working
第27章 束の間

「杏そろそろ起きないかな?
シャワー浴びておいで
もうご飯ができるから
入らないと一緒に入っちゃうよ
皆が居るのに」

『⋯』

寝起きが悪いんだな
ん〜
腕を出して
あー
そうかもう無意識に
雅貴に風呂に入れてもらう
つもりなんだ

「杏?
叔父さん達が居るのに
一緒に入るの?
今城さんも亜麻屋さんも
いるんだよ」

パチリと目が開く
ボーッとしながら
やっと起きた

「着替えは?
出しても良いの?」

フラフラと立ち上がり
風呂場に向かう?
また立ちながら寝ているの?

さっと抱き上げ
耳元で何かを話した

『それで?』
雅貴にギュ〜っと抱きついた

「早くシャワーを浴びてきて
続きはみんなと一緒にね」

スルリと雅貴から離れ
杏ちゃんは
シャワーを浴びに行った

〖なぁ雅貴
いつもあんな感じなのか?
杏ちゃんは〗

「ん?
どんな感じ?
わからないけど
僕がいつも
お風呂にいれて
洗ってシャンプーして
ドライヤーかけてあげるよ
ご飯はほっておくと
食べないから僕が作るけど
何かある?」

〖お前は疲れないの?
全部お前がしてるんだろう?〗

「僕が好きでやっているんだ
杏の為だけど
本当は僕が僕の為に
していることなんだ
杏は僕に
付き合わされているだけだよ」

〖そうか
杏ちゃんは被害者なのか(笑)〗

「被害者って
杏は嫌な事は嫌って言うよ
酷いなぁ」

〖聞くまでもないが
そんなに好きなのか?〗

「あぁ
僕は杏の一部になりたいんだ
僕の全ては杏のものだから」

〖それは
それは
ご馳走さま!〗

「叔父さんは
何を食べたい?
杏の好きな物しか出さないよ
何も言わないと

今城さんも亜麻屋さんもですよ」

私達は何でも良いです

『ちゃんと言った方が
良いですよ
雅貴さんのお料理
とても美味しいから
ね♪雅貴さん』

「もう上がったの?
早かったね
髪を乾かさないと
料理はもう出来たから
おいで」

『自分でするから
いつも雅貴さんにしてもらって
みんなに笑われちゃう(笑)』

と言いながら
乾かさないで椅子に座ってしまった

『お腹が空いちゃった
早く食べたいの』

「風邪をひくと悪いでしょ
おいで乾かすよ」

とひょいと杏を抱き上げ
連れて行ってしまった



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