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Laziness と Hard working
第27章 束の間
『雅貴さんのお父様は
どうして私も一緒にと言ったのかな?
ちょっと緊張する』
気にしないで
父は仕事以外は
優しいから
『雅貴さんのお父様だから
優しいでしょうね』
杏は間違えているかな
まぁ優しい時もあるけど
基本は厳しいよ
『面倒かも
はぁ私の父も生きていたら
どうなのかなぁ』
杏のお父さんなら
きっと優しいよね?
『どうだったかなぁ?
お父さん
厳しかった気もする
でも
いつも人を見かけだけで
判断してはいけないと
言っていたんだ
だから
父は
私がいつも雅貴さんに
雅貴さんは雅貴さんだよ
そう言うでしょ?
あれは父の受け売りなんだ
何があっても
杏は杏だから
私の大切な娘だ
と抱きしめてくれて
そう私に言ってくれた
あの頃の私は
どうしたら良いかわからなくて
父に酷いことばかり
していたんだよ』
涙を浮かべ
話しをしてくれる杏
『私はひどい娘だよね
父を死に追いやって
もう許しもらえないよ』
杏のお父さんは
とっくに解ってくれているよ
辛かった杏の気持ち
それを父として
何も出来ない?歯がゆさ
お父さんも悔しかったし
辛かったと思うよ
大切な娘なんだから
でもこうして生きていてくれた
僕にとっては
それがいちばん嬉しい事だよ
『· · ·』
そろそろ上がらないと
何か少し食べて行く?
『お腹空いてないよ
何を着ていこうかなぁ
堅苦しいの嫌だし』
杏はワンピとか着る?
今まで見たこと無いけど
『足が寒くなるから
嫌いなんだ』
ガクッ
そんな理由なの?
あるなら着てみない?
『雅貴さんがそう言うなら
長めの奴にしよう
レギンス履こうかな』
寒がりだね(笑)
さぁ支度しないとだ
『あっ昨日
お願いがあるって』
また後で話そう
髪も乾かさないとだしね
杏はゆっくりだから(笑)
✼••┈┈┈┈┈┈••✼••┈┈┈┈┈┈••✼
髪を乾かしてもらい
珍しくしっかりメイクもしてみた
『そうだ
スーツケースに
入れたままだったけど
部屋から持ってきた物
しわにはならないから
好きな服なんだ(*ˊ艸ˋ)♬*
暖かいし良いね
髪も纏めよう
出来る女史のイメージ(笑)』