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Laziness と Hard working
第28章 雅貴の父

私は今更だが

杏ちゃんに
謝らないといけないと思っていたんだ

あの事が全ての原因なら
寒河江をあの時すぐに
寒河江を排除していたら
今回の事は無かったと思う

そして
康綱もまだ健在だったかもしれない

『そんな⁉』

杏ちゃん
申し訳無かった
すまなかったね
私は康綱にも
いつも謝っているんだよ

深々と頭を下げて
ポタリと水滴が床を濡らした

『頭を上げてください』

私が
私は
あの頃は今ほど力がなかった
まだ私の父も健在で
何をするにも
父の承諾が必要だった

大切な友人を死に追いやってしまったんだ
寒河江の悪行でな

『やっぱり?
父は殺されていたの?』

❗❗
知らなかったのか⁉

寒河江を甘く見ていたんだ
私も康綱も
脅して引くようなら
それで良と思ってしまった

私からの圧力は
退職と再就職の妨害のつもりだった

康綱は
憎悪で激昂していたから
それを抑える事に
気を取られてしまって
私の注意が足りなかった

私も康綱と同じ気持ちだったしね

少しずつ歯車がずれ
康綱が亡くなったと聞いた時
私は放心してしまった

葬儀に行ったそのときに
杏ちゃんを見かけ
声をかけようとした
その時だった

あれが寒河江だったんだろう
杏ちゃんは
お父さんを返して!
そう言ったんだ

私は声をかけられず
成り行きを見てしまったんだ

杏ちゃんのご友人の
美須々さんが寄り添い
杏ちゃんは泣き崩れてしまった

胸が締め付けられ
息も出来なくなりそうな
そんな思いで帰宅した

必死で力を手に入れようと
私は努力した

雅貴
お前は全てを受け入れたんだよな?
だから
一緒に暮らしているんだろう?

「あぁ
お父さん
反対しないんだね
お母さんはどうするの?」

お前の母親は
誓約書があるから
全てに口を出させない
安心していいから

私が責任を持つよ

「そう
別にお父さんが反対しても
誰が反対しても
僕はやりたい様にするだけだけど

僕を止められるのは杏だけだよ」

『雅貴さん!』

杏ちゃん
今回の事は沢山の人が関わって
杏ちゃんひとりで解決出来ないんだ
判るかな?

私は杏ちゃんの名前が出ない様に
ずっとしているけど

『NETもお父様が?
麗子ちゃんが
事件が消えた
そう話してくれました』



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