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Laziness と Hard working
第28章 雅貴の父
NETは雅貴と私がしたんだ
これから先は
あの事件は
よほどの事が無い限り
表に出ることは無い
「お父さん
何で今まで黙ってみていたの?
もっと早く気付いてくれたら
杏はこんなに苦しまなかった
知らない振りをするなら
ずっとしていて欲しかった」
雅貴
杏ちゃんに監視をつけて
見張るなんて
私には出来なかった
時々だが様子を見ていたから
康綱と同じ様に
誰にでも優しくて
なのに杏ちゃんは
突然、震え泣きだした
そうなると杏ちゃんは
海外に出かける
何かから逃げる様に
ずっと康綱が亡くなってから
精神不安になると
そうしていたね?
私は雅貴に見守る役を
して欲しかったんだが
お前も精神不安があったから
頼めなかった
偶然だが
雅貴と杏ちゃんは
出会って今がある
〖義兄さん
聞いても?
もちろんオフレコで
この先のことを任せて
良いのですか?
私は無視していて
何もしないで良いのですか?
部下が巻き込まれ
正直、心中穏やかではないです〗
警察は無い事にしたいだろう
だが、今回は私が
無い事にはしないから
八雲警視の手柄にしてもらおうか
〖私は手柄などは〗
立場上そうしてもらわないとなんだ
涼風は葬られた
父親の失脚もある
事件の全容を話すから
別の日にまた来てくれ
〖わかりました
涼風は葬られたんですか?〗
私の手が及ぶ前に
やられたみたいだ
残念だ
仲間と思った奴に裏切られたな
今日はふたりと話をさせてくれ
悪いがふたりを
帰りも送ってくれないか?
まだ、襲われる可能性もあるから
〖義兄さん大丈夫だよ
最初からそのつもりだから
私は杏ちゃんのファンなんだ〗
昔から雅貴に優しくしてくれて
感謝している
本当にありがとう
私が雅貴に出来なかった事を
してくれた
なぁ雅貴
私はどうして
お前を抱けなかったか
わかるか?
赤ん坊の頃は
私も抱いていたんだよ
お前は知らないだろうがな
この写真が私の宝なんだ
1枚の写真をだした
「これは!
お父さんと僕?
笑っているんだ
僕もお父さんも
なんでこれが宝?」
唯一
お前が私に笑ってくれている
写真だからだよ