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Laziness と Hard working
第29章 杏ちゃん 実家に帰る
『叱られちゃった
うふふ
みんな
雅貴さんの味方なのね
仲良しになってるし
私だけ寂しいもんね』
今城
藤井さんがいて
坪倉さんが居るんですよ
『そろそろ着くね
おしゃべりしていたから
早かったな
家までTAXiで良いですか?
公共機関だと不味いですよね?』
今城
バスですか?
電車ですか?
多分大丈夫だと思います
ふたりもいるので
何とかなりますよ
『地元だから
大人しくしています
TAXiにしましょう』
今城
ほう
地元だと大人しい?
ご実家に着いたらどうなる事やら
『あっお母さん?
着いたよ
男の人が一緒なの
違うよ
そんな日が来るのかなぁ(笑)
ご飯は要らない
あっ
今城さん達は夕御飯は?』
(コンビニで何か買いますから)
『ご飯はある?
うん
うん
あり合わせで私が何かするから
うん
お布団だけ
2組出してもらえるかなぁ
そう
ふたりなの
後で話すから
お兄ちゃんは?
お義姉さん身重でしょ?
えっ?
知らないの?
多分そうだよ(笑)
家族が増えるね(笑)
うん
TAXiで20〜30分で着くよ
じゃぁ後でね
大丈夫だから
カッコイィ男性ふたりと帰ります
楽しみに待っていてね』
今城と亜麻屋は
顔を見合わせて苦笑いしている
嬉しそうな杏ちゃんを
久々に見られたな
·
·
·
TAXiの中で杏ちゃんははしゃいでいた
が、
徐々に口数が少なくなって
『そこで停めて下さい』
ふぅ
と大きくため息をついて
『さぁ行きましょう』
自宅なのに
そんなに緊張するの?
杏ちゃんの顔が緊張している
笑わせてあげたいけど
もう間にあわないかな
『今城さん
私以上に緊張してますか?』
震える手を見せながら
ひきつった笑いを私に見せた
彼女は何かを覚悟して来たんだ
何故
気づいてやれなかったんだろう
ハグでもしましょうか?(笑)
『ふぅ〜
もう無理です』
と
とある家の前に来ていた
もう一度
大きくため息をついて
中に入って
ガチャガチャ
鍵を開ける
『ただいまぁ
おかあさん
ただ今帰りました
今城さんも亜麻屋さんも
上がって下さい』