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第29章 杏ちゃん　実家に帰る

亜麻屋

こんばんは
麗子さん
明後日のはずでは？

【いいの！
明日は家でお祝いがあるから
会えないけど
亜麻屋さん
意地悪ね
キライですΨ(￣▽￣)Ψ】


亜麻屋

ただ確認しただけなのに

【うそだよ〜
何だか亜麻屋さんって
可愛いね

イケメンなのに
ガサツだし
言葉遣いもあんまりだし

ギャップだね

女子にモテるよね？】

亜麻屋
好きな人だけに優しくしたいんだよ

坪倉さんみたいにね

【雅貴さん？
それは間違いないね

あん？
早く答えてあげなよ】

『麗子ちゃん
いろいろ話しがあるの
コンビニでは話せないから
ね？
明後日
迎えに行くから
沢山話そうね

お兄ちゃんに叱られるから
そろそろ帰るよ』

【あん？
何があっても私はあんの味方だよ

明後日ね
楽しみにしているから】

私はニヤニヤしながら
亜麻屋さんの顔を覗いた

真っ赤になった亜麻屋さん

本当に麗子ちゃんの事
好きなんだなぁ
麗子ちゃんも気づいてね

自宅に戻り
ふたりはお風呂へ

『あっ！
雅貴さんに連絡しないと
心配して眠れないかもね（笑）』

RURU　RURU　RURU
あん？
どこにいるの？
父と話して何かあったの？
心配しすぎちゃって

僕、吐きそうだよ

『ごめんなさい
雅貴さんのお父様と話して
急に実家に戻ってきたの

母に話さないと
いけない事があったのね
亜麻屋さんも今城さんも
一緒なの

心配しないでね』

僕も会っていない
杏の家族に
何で刑事が先に会うんだよぉ


めちゃくちゃ不機嫌な声だ

『ゴメンナサイ
帰ったら理由話すから
許してね』

ちゃんと帰ってくる？
待っているから
何日くらいそっちにいるの？

久々だからゆっくりしてくる？

『明後日
麗子ちゃんと会って
その後はわからないけど
1週間くらいかな？

良い子にしていてくださいね』

愛してるよ！杏
だから
無事に帰ってきてね

『心配しすぎだよ
刑事さんがいるし
お兄ちゃんもいるから』

杏は無防備だから
襲われたりしないかと
僕も行きたいのに



雅貴さん

ごめんね
今度は一緒に

なんてね
駄目だよね？