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Laziness と Hard working
第30章 嘘はつかないけど

必ず来ると思っていたよ

杏ちゃん
康綱は君の事を
ひどく心配していたからね

杏ちゃんは
おおよその見当は付いていると思うが
雅貴は大丈夫か?
驚くと思うが

「別に何を聞いても
杏を失う事に比べたら
大して動じないと思うけど」

『そんな簡単な話しじゃないと思うの』

「でも⋯」

『父が私に話さなかった
それは私が傷ついたり
衝撃を受けたりしない様に
段階を踏んで話したかった
そう思うの』

杏ちゃん
そうだよ

私が聞いたことも
きっと全てでは無いと思っている

藤井の仕来り
全てはそこにあるのだから

『やっぱり⋯』
うつむいてしまった杏

「藤井の仕来り?
それは一体何?」

雅貴は外してもらいたい

「は?
嫌だよ
杏が外してと言うなら外すが
貴方に言われて外すなんて
理由がないね」

杏ちゃん
良いのかい?

『雅貴さんが聞きたいなら

でも最初から話さないとなら
私が後で雅貴さんには話します』

最初から話す?
杏ちゃん?

16歳の話は知ってるの?

『多分聞いたはずです』

18歳の話は?
20歳の話は?

『18歳の話?20歳の話?
本家の伯母から聞いた話には
無かった気がします』

そうか
杏ちゃんも知らない事が
沢山あるんだね

康綱は18歳の時には
もう亡くなっていたから

ちゃんと話せなかったんだな
康綱は心残りだったろう


『父に聞けば良いんですか?』

あぁでも
もう聞けないだろう

『わかりました

またお話を聞きに
来るかも知れないですが
今日は帰ります』

杏ちゃん?

君はもう
いや
そうなりたく無いんだね?

もしかして
ご実家に行くのかい?
私も一緒に行かせてもらえないかな

お母さんに話したい事があるから

今からでは到着が
夜中になるから
明日でも
いや
雅貴も一緒なら
車でこれから行くか?
仕事は気にしなくて良いから

「急ぐ理由は?」

それは杏ちゃんが知っているはず

『今から良いんですか?』

私も雅貴も支度がある
待ち合わせをしよう
ホテルの手配をしておくので
現地のホテルで集合で良いかな?
ホテルは後で連絡するよ

『はい
雅貴さんもそれで良いですか?』

「良いよ杏
付いていくから」

何かが起こる
杏の胸騒ぎだ


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