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第30章 嘘はつかないけど

ふぅ

「落ち着かないかい？」

『うん
地元だし
家に帰りたいかなぁ』

「こんな遅くに？」

『お父さんと話がしたいんだ
雅貴さんのお父様に
父が何を話したか本人に
聞いてみようかと』

？？？

「んん？
杏のお父さんは
亡くなったんだよね？」

『話すと長くなるから
でもおじ様の顔もあるから
今日はお世話になるけど

雅貴さん
ひとりじゃおじ様と
話しもできないでしょ？』

「そうだよ
杏が居ないとね
父も喜ばないよ」

『解っています
でも· · ·』

「先ずは父の話を聞いてからだよ
それに
さっきの話は？」

『そうだね
いっぱい愛して♡
って言ったの
忘れて良いよ（笑）』

「駄目だよ
杏がもう要らないって
そう言っても
僕は止まれないな
ヤキモチ妬いちゃってるし」

『ごめんなさい』


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

杏ちゃん
適当に頼んでおいたけど
他にも食べたい物があったら
頼んでね

飲み物は？

「温かいウーロン茶と
僕はビールね

あっ最初は
杏と同じでウーロン茶を

缶ビールを沢山持ってきてもらえば？」

『コンビニ近くにありましたよ♡』

「行かせるわけ無いでしょ」

『食べたい物があるのに
ぶぅ〜
美味しい地元のお菓子✮』

まぁまぁ杏ちゃん
今日は我慢してくれないかな？

ちゃんと話しをしたい
康綱の気持ちを
伝えたくて

私が聞いている話しを
ちゃんと杏ちゃんに言わなくては
康綱に申し訳ないし

『大体の話しをしていただけますか？
18歳の事
20歳の事

そして先があれば
その事も』

あぁ
18歳の事は16歳の事から始まるんだ

『それはわかります
父に15の内に体験しろと
ずっと言われていました

間にあわなかったら
父が相手をすると
真顔で言われて
何かあるんだと
子供ながらに思っていました』

はっ？
そこまでか
それ程、仕来りが厳しいのか？

『詳しくは聞いてなかったですが
生娘でなければいけなかった
それが1つめ
多分ですが私が考える事は
18歳はその歳までに子を宿してはいけない

でしょうか？

そして20歳は
複数の男性と関係を持ってはいけない

例えば10人以上とか』

おおよそ
当たっているね