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Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々

雅貴さんとお兄ちゃんが
こんな話をしていたなんて
知らなかった

坪倉親子は私が起きるのを
ずっと待ってくれて
○○寿司にやっと行くことができた

“パパも喜んでいるわ”

母の隣の空席
父が座っている

隣に坪倉のおじ様

父はどんなにこの日を
待っていたんだろう
姿は見えないけれど
坪倉のおじ様は
隣に父が居るように
話しをしていた

私はその様子を見て涙が溢れた

気づけば兄と雅貴さんは
仲良くしている

それも涙が出てくる

もう本当に私は藤井の家から
離れて良いのかしら?

父が
良いんだよ と
幸せになりなさい

そう言ってくれる

また眠くなってきた

ゆっくり眠りたいなぁ
雅貴さんに抱っこしてもらって



でもお腹が空いちゃって
私の好きなお寿司
雅貴さんわかるかなぁ

後で食べたいの

「あん!
危ない 眠いの?
大好きなお寿司だよ

慧さん
杏の好きなお寿司は
烏賊と鰤とタコ?
他にはホタテで良いですか?」

それと············だよ
折にしてもらうと良いよ

今日は家に泊まってくれれば
父も喜ぶし
雅貴さんのお父さんも来てくれるかな?

「ホテルに荷物があるから
一度戻ります
父にも話しておきます」

そうしてくれると嬉しいよ

朝は杏の手料理を食べられるよ
我が家の味だから

「杏さんはご自宅では
いつも食事を作るんですか?」

あぁ母が味覚障害だからね
辛かったり甘かったり
酷かったよ(笑)

気がついたら杏が
食事を作るようになっていたんだ

レンチンばかりで
最初は母の方がまだ食べられたんだけど
いつからか藤井のお婆さんの味がして
父も美味しいと食べていたんだ

ゆっくり食べて来て
家を片付けて無いから
オレは先に帰るよ

母も楽しそうだから置いていくね

「片付けをてつだいましょうか?」

あれは藤井の家の者しか
触ってはいけないんだ
気持ちだけありがとう

そうだ
連絡先教えて貰えますか?

畏れ多いかな?
まぁ雅貴さんは雅貴さんだよね(笑)

「はい大丈夫です
慧さんもお父さん譲りですね(笑)」



「杏さんも
僕の事を坪倉としっても
雅貴さんは雅貴さんだから
そう言ってくれました」



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