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Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々
遅くなりました
“大丈夫です
ゆっくりお話できましたか?”
ありがとうございます
息子と話したのは
いつ以来だろう?
仕事の話はするけど
康綱のおかげかな
『おじ様も雅貴さんも
ごはんで良いですか?
パンが良ければ
パンを焼きます』
いや
お米が良いです
雅貴もか?
「そうですね
僕もごはんを頂きます」
ここは父の場所なので
そちらに掛けてください
『お母さん
これ食べて
きっと味が感じられるはずだよ』
何?
杏オレにも
なにこれ?
美味しいよ
“何だろう?
お味噌かなぁ
味がするよ
どうして?”
『秘密だよ(笑)
良かったら坪倉さんも』
聞いても良いですか?
『駄目だってお父さんが』
美味しいですね
これは何方が作ったんですか?
「杏さんだよ
朝ごはんは杏さんが
用意してくれたんだよ」
雅貴
今更 杏さんって(笑)
「良いんだよ
味わって食べなよ
たまにしか食べられないんだから」
おっそうか
そうだな
ふぅ
お腹いっぱいだ
杏 お茶を出して
『お兄ちゃん
コーヒー煎れて
私はカフェ』
カフェ・オ・レね(笑)
知ってるよ
濃いめ?
だよな
坪倉さん達は?
お茶もコーヒーも
どちらでもどうぞ
- - -♡- - - - - - - - - - - - - -
「お母さん
お兄さん
お話があります」
『まだ話さないで
私が話してないのに嫌だ』
「僕は杏とお付き合いさせてほしいと
そうお願いしたいんだ」
『もう 話たし
お母さん
お兄ちゃん
私ね 雅貴さんとお試しで
お付き合いしているの
麗子ちゃんは
ちゃんと付き合いなさいって
そう言ってくれたけど
今までの事、家の事が心配で
ちゃんと雅貴さんに向き合わなかったの
でもお父さんが
雅貴さんに甘えてみなさい
そう言ってくれた
お兄ちゃんに家の事を任せる
そう言っていた
だから
悩んだの
お兄ちゃん
この家の事を任せて良いですか?
お母さん
私は誰かに甘えるのが苦手なの
でもお父さんが
雅貴さんなら大丈夫だと言ってくれた
我儘させて貰えって
良いのかな?
私は大丈夫なのかな?
どう思う?』
杏は頑張りすぎて
壊れちゃうんだよ
もう少し柔らかく考えて
好きにしたら良いよ