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Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々
“そうね
我儘させてもらいなさい
家族以外で
杏が我儘言える人は
本当に少ないはず
雅貴さん
私からもお願いします
杏を自由にしてあげてください
甘えたり我儘を言ったり
貴方の前なら涙も流せる
そんな子にしてあげてください
杏をよろしくお願いします”
「お付き合いして良いんですね
ありがとうございます」
杏 早く子供を作って
『作っても良いけど
結婚はしないよ』
えっ!
なぜ?
『私は藤井 杏 で
居ることが好きだから』
“言い出したら利かないのよ”
「杏 僕は貴方と家族になりたいの
わかってる?」
『わかってるよ
別に籍なんて大したことないでしょ?
雅貴さんは一緒にいてくれたら
それで良いって言ったよ』
「子供は?」
『雅貴さんが育てるって
そう言っていたよ』
おい!
杏 そんな話までしていたのか
「良いよ
僕の側に居てくれるなら
何をしても良いって
僕が言ったんだから
みんな受け止めるよ」
“雅貴さん
杏は我儘をもう言っていたの?”
「何を言っても
考えるから
待ってね?
そんな返事をしてきたんだ
いつも僕に
でも初めて
僕が言った事に返事が来た
ずっとずっと
待っていたんだ
杏が僕に
返事をくれる事を
全部受け止めるから
一緒に暮してくれるよね
杏 愛しているよ
大好きだから
いつも僕のそばで笑っていて
ねぇ杏
返事をくれないか?」
『ここで?』
「はっ!
(///△///;)””」
『お父さんが
他でやれって
そう言っているよ』
だろうな(笑)
雅貴さん
夕方には戻ってきてね
まぁ予定ね
晩御飯は杏が作る予定だから
“杏ちゃん
素敵よ
だから明日は帰ってきてね”
雅貴
驚くような告白だな(笑)
私はひと足先に
戻るよ
仕事も溜まっているだろうし
お前は好きにしたら良い
なんならハネムーンでも良いからな
あははは
「杏
出かけようよ
どこでも良いから
荷物は?」
『あ?ん
部屋にあるよ
行かない
麗子ちゃんに会いに行ってくる』
「じゃあ僕も」
『だめ!
ひとりで行くの』
「待ってるから
外で」
『ん? 嫌だ』