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Laziness と Hard working
第31章 藤井家 の 人々
『麗子ちゃん
告白された
それも家族の前で』
《杏はどうするの?
もう決まってるんだよね》
『うん
でも直ぐにはね』
《はぁ〜
雅貴さん可愛そう
あんなに好きなのに》
『みんなの前で
愛してるとか
恥ずかしいよね』
《それだけ余裕が無かったんじゃないの》
『そうだ
事件終わったよ
坪倉のおじ様の力ね』
《じゃあ出られるね》
『だから私も一緒に
行こうかと♡』
《イヤイヤイヤ
それは
ナイナイナイ》
『自由にしても良いって
砂漠の国に行こうよ』
《はぁ〜ぁ
それとも
アフリカに行って
動物を見る?》
『私は麗子ちゃんと一緒に居たい
どこかに行きたいの』
約束
守る為にあるんだよ
そう言っている
《そうだね
でも今じゃないよ
私は帰ってみないと
仕事もどうなってるか
わからないの》
『わかった
今回は諦める』
《本当はどうしたいの?
話に来たんだよね?》
『わからないの』
《好きなんだよね?》
『落ち着くし
楽チンだし』
《そうじゃないよね?》
『お父さんの事も
私のせいじゃない事が
わかってよかったし』
《だから?》
『雅貴さんは優しいけど』
《けど?》
『浮気とか』
《無いから》
『じゃあ』
《不安なの?》
『わからない』
《杏は幸せになっても良いんだよ》
『良いの?』
《あん!
私も杏も苦しんだよね?
だからその分だけ
長生きして幸せにならないとなんだよ》
『だから幸せになるの?
良くわからないの
幸せになるって何?』
《可愛いよ♡
杏はね慣れてないだけだよ
あんちゃん 可愛い
-☆Chu!!》
『麗子ちゃん
何言ってるの?』
《雅貴さんと居たら
わかるんじゃないの?》
『皆んなが幸せになれ
そう言うけど
わからないの』
《雅貴さんに
幸せにして下さい
そうお願いしてみなよ》
『それで良いの?』
《雅貴さんが
杏を大切にしてくれるから
信じていれば良いよ》
『信じてるけど
何か不安なんだ』
《ちゃんと付き合った事がないから?
そうだよ》
『そうかぁ
やっとわかった
どうやって接したら良いか
わからなかったんだね』
《あんちゃん
可愛いすぎ
幸せにしてもらいな》