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Laziness と Hard working
第32章 穏やかに

「日本からのチケットにしようか?
それとも
麗子さんの都合に合わせて」

《杏も一緒に行こうよ
あっ
雅貴さん?
連れて行って良いかな?
寂しい?》

「杏の好きにしたら?」

『一緒に行きたい
でも雅貴さん
寂しいそうだし』

「じゃあ
麗子さんの所は
僕も一緒に行って」

『え〜』

《そこまで我儘にできないよ
私むこうの様子を見たら
戻ってきます》

『チケット代かかっちゃう』

「僕が用意するよ」

《何から何まで
本当に杏のためなら
何でもしちゃうんですね(笑)》

そうだよ(笑)
大切な人なんだ

僕の価値観をひっくり返した人だから

そして人を愛する事を教えてくれた

《ご馳走様
でも杏に会わなかったら
冷酷なままだったのかな?》

そうだと思うよ

『雅貴さんは
そんなに冷酷な人じゃないよ

私が居なくても
きっと心を溶かしてくれる
そんな人に出会えたはずだよ』

そうだとしても
僕は杏に出会えたはず

違った
出会っていたし
愛したはず

『そうだったね(笑)
雅貴さんは父の知り合いの息子さん♪』

《はぁ?
なに?どういう事?》

ご飯食べながら
話そうよ

これからの事を

-●--○--●--○--●--○--●--○--●--○-


《そうだったのね
雅貴さんはその頃から
杏の事が好きだったの?》

『まぁお兄ちゃん
って言っていたビデオがあったんだ』

何?
見たいよ
僕知らない

慧さんはマサくんって

え〜
見たい
見たい
見たい

杏のご実家に行ってきて良い?

見たい

小さかった杏も見たい

見たい

『ふふ
子供みたいだ(笑)
麗子ちゃんが驚いているよ』

《本当に意外な一面だ
でも私も見たいかな(笑)》

『えっ?
麗子ちゃんも見たい?

じゃあ見せちゃおうかな(笑)』

何?え〜
麗子ちゃんが見たいって言うなら
見せちゃうの?

それは置いておく
見せて杏

早く 見せて

『ご飯が終わったらね』

《雅貴さんは
いつも必死ですね

杏を任せて良かった》

麗子さん
僕はもう杏の居ない生活が
考えられないんだ

僕は杏の一部になりたいんだよ
僕がいないと
何か足りないとか
そんなふうに思ってもらえたら
もう言うことないんだけど



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