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Laziness と Hard working
第32章 穏やかに
『そうそう
旅行はどうするの?
麗子ちゃんに任せるね
ハグしちゃうよ(笑)』
《温泉でも良いよ
海外も魅力だけど
戻ったら
どうなのかわからないしね》
『何度も言うけど
日本には戻らないんだよね?』
《そうだね
今はかな?
何年先かわからないけど
戻って来るつもりだよ
例えば
杏が結婚するとか
子供を産んだとか
そんな事があれば
私も日本に戻って
同じ様にするかもね》
『難しいなぁ
悩むし戸惑うし
今は
どうしたらいいのか
考え中なのね』
《もしもだけど
私が慧さんと付き合ったら
杏はどうするの?》
『家の事が無ければ
最高に嬉しいよ
麗子ちゃん
真面目に私とハグしてみて』
麗子ちゃんから
杏を抱きしめて
杏がギュっと
未来が見えるのかな
そんな事を考えていた
雅貴は
僕の未来もわかるなら
ハグしてみてようかな?
そんな事を考えていた
『雅貴さん!
ハグしようかな?とか
考えていたでしょう
教えないよ(笑)』
杏それは
何でかな?
僕と杏の事なのに
『私が関わると
先の事がわからないから』
という事は
杏と僕は
ずっと関わっていると
そう考えて良いんだね?
嬉しいよ
《杏のハグはそういう事だったの?》
『今は
先の事がわかる事が多くなったかな
麗子ちゃんとハグしていたのは
私が麗子ちゃんを
感じたいからだよ
安心したいって言うか
その
あの事から不安で
えっと
ずっと心配で
嫌ならもうしないよ』
《大丈夫
私も同じ気持ちだから
ハグしてもらうと
安心するんだ》
『良かった』
《旅行は
何処かの温泉にしようよ
帰ったらしばらくは
日本に戻らないと思うし
たまには日本を感じて
美味しいもの食べて
元気で帰りたいからね》
『良いの?
海外じゃなくて』
《スペインは
今はまだ
早い気がするんだ
杏も乗り気じゃないし
モヤモヤしている時に
行っても楽しくないしね》
『麗子ちゃんが行きたい所ある?』
《私は家の両親が行って
良かったと言っていた所に
行きたいけど
遠いし
杏の行きたいところも気になる》
麗子ちゃんの行きたい所は何処なの?