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第33章 麗子ちゃん　行ってらっしゃい　そして私も

『広すぎてもね
雅貴さん！
私ね、わかっちゃったの

雅貴さんが激甘に私を甘やかすと
感覚がメチャクチャに
研ぎすまされちゃう

さっきの事でそう思ったの』

「何で？」

『今までで触っただけで
相手の事が分かったことなんて
無かったの

だからね
側にいると雅貴さんに
危害が及ぶかもしれない

私はそれだけは嫌なの』

「そんな！
違うかもしれないだろう？」

『そうね
でも、違わないかも知れない

正直、こんな事は今までで無かった』

「怖い？」

『うん
藤井の家の事が···
私を押し潰しそうになる

もう誰かを傷つけたくない』

【杏？
それは私にも言えることなの？】

『今、言えるのは
試してみないとわからない
それだけなの』

「違っていたら
一緒に住むよね？」

『近くじゃない部屋を探して欲しいの
女性専用のあの部屋に
しばらく住んでみたいの

駄目かな？』

「駄目じゃないけど
杏はひとりで大丈夫なの？」
　
『わからない
でもひとりじゃないと』

「じゃあ、約束して
何も起こらなければ
また一緒に住んで

後、何があっても
一週間の内、２日はここに来るって
何曜日とかは決めないから
杏の都合で来てほしい」

『来れたらね
今は何も約束したくないの
わがままでごめんなさい』

「僕が会いに行くのは？」

『雅貴さんは
したいようにしたらいいよ
自由でいいから
ただね、来ないでって言う日があるかも』

「わかったよ
杏の良いように（笑）
僕も好きにするからね（笑）」

『ありがとう♡
雅貴さん
だから好きなの(๐^╰╯^๐)♬』

【あん！
聞いても良い？
それで、何かがわかったら
その後はどうするの？】

『その時にならないとわからないなぁ
麗子ちゃんは戻るから
安全なはずなんだ⋯
でも雅貴さんが心配

麗子ちゃんは出国するまで
ここにいて欲しいんだ』

【変な事を言わないで
怖いから
でも、最初からそのつもりだよ】

『良かったぁ
麗子ちゃん大好き♪
って、雅貴さん
勝手に麗子ちゃんを
ここにってごめんなさい』

「僕もそのつもりだったよ（笑）
だから麗子ちゃん
ゆっくりしていってね」