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Laziness と Hard working
第10章 坪倉 雅貴
さり気なく腕を出す坪倉さん
知らんぷりをする
チラッ
手を繋がれた
恋人繋ぎなのね
ニコッ
私の顔を覗き込む
チュッ
恥ずかしい
坪倉さん
車もあるみたい
助手席側のドアを開け
「杏様 どうぞ 」
はぁぁぁ〜 お嬢様扱いだ
『恥ずかしいから』
「杏様に 特別な1日を
過ごしていただきます
私の全てを杏様に」
『坪倉さん⋯』
唇に指を当て
「いけません
坪倉ではなく雅貴とお呼びください」
執事か?
彼氏か?
『雅貴さん?
何方にいくの?』
「秘密です
杏様に 楽しんで頂けるはず
その前に朝食をカフェで頂きます」
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Cafe
「寒くありませんか?」
『雅貴さん?
ずっとこのままなの?
疲れちゃうよ』
「杏は嫌なの?
可愛いのにほぼすっぴんだし
服だってオシャレしたら
もっとキラキラするはず」
『そこは譲れない
今日だけなら我慢できる』
「そう
杏の好きにすると良いよ
すっぴんの杏は俺だけが
見たいだけだから」
じゃあ行くよ と言う素振りで
手を繋ぎ車へ
「到着!
久しぶりに来たかったんだ」
おぉ! 何時ぶりだろう?
『うっ、久々だよぉ
騒いでも抱きついても
雅貴さんが綺麗な顔でも
目立たない場所』
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さんざん騒いだ
疲れちゃった
『雅貴さん 疲れちゃった
騒ぎすぎちゃったね
楽しかったぁ~
ありがとうございました』
「俺も疲れたなぁ
近くのホテルに泊まる?
家に帰っても良いけどね」
『雅貴さんに任せます
私は車の運転は出来ないから
でも明日は仕事に行くんですよね?』
「ガクッ! だったね
家に帰るしかないかな
半日位だからマンションで
待っていてね 速攻終わらせる
夕御飯 何食べようか?
嫌いな物は?」
『私より雅貴さんは日本に帰ってきた
ばかりだから
雅貴さんの好きな物にしませんか?』
「面倒だからピザでも良い?
ちょっとスーパーに寄るけど
飲み物とつまみ買いたいから」
私は笑いながら
『仰せのままに』