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あなたがすきでたまらない
第11章 このはvs・・・
「谷川さんだってめっちゃモテてんじゃん」

「私が?」

何を言ってるんだろう?

「谷川さんは気がついてないの?前の学校でも相当モテてたんじゃない?」

「そんな事はありません」

「転校早々、男子が色めき立って喜んでたよ?目の保養になるって。それにさっきの委員会でもチラチラ見られてたでしょ?」

「柳さんを見てた女子ならわかりますけど・・・」

「じゃ、男子の視線に気がつかないだけ?それとも彼氏に夢中で他は眼中にない感じ?」

「・・・」

なんだか・・・棘のある言い方に聞こえて返事を躊躇った

「まぁ、実際あれだけのイケメンが校門の前に立ってたら、その辺の男子高校生は声なんてかけれる訳もないし・・・彼氏も策士だね」

「・・・」

何だか、わざと私に何かを言わせたい様な物の言い方
失礼なのは重々承知で私は柳さんに返事もせずスタスタと靴箱へ向かった

「・・・怒った?」

「・・・」

柳さんが一定の歩幅で後ろを歩く

「女子の嫌がらせは俺にも原因があったから謝るしか出来ないけど・・・でも今日は委員会に居た男子に声をかけられずに済んだのは俺のお陰なんだけどなぁ?」

「・・・どういう意味ですか?」

私は靴を履きかえながら訊ねた

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