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あなたがすきでたまらない
第13章 みんな集まれ!!たこ焼きパーティー
「あ、あの!!」

「ん?」

課長は優に振り返った

「お、覚えてないかもですけど・・・その節はお世話になりました」

「その節?・・・どの節だったかな?」

「えっと・・・二年半前、俺・・・じゃなくて僕が・・・その・・・学校をさぼってて・・・補導されそうになって、逃げてしまって・・・メガネを落として・・・」

優は緊張しながら課長に話した

「・・・ああ!!あの時の!!ははは!!偶然だな!!元気か?」

「・・・は、はい!!あの・・・すいませんでした。逃げてしまって・・・ずっと謝りたくて・・・」

「なに、気にするな。誰だって行きたくない時もあるさ」

「・・・でも」

優は俯く

「刑事って仕事はな?見極めが大事なんだ」

「見極め?」

「本当にサボってる奴とそうでない奴との見分け位つくよ。何かあったのかな?具合でも悪いのかな?って、心配して声をかけただけだったしな」

「・・・はい」

「どうだ?今は楽しいか?」

「はい!!」

「なら、良かったな!!」

「あ、ありがとうございます!!」

「今度はメガネ落とすなよ~」

課長は優にそう言ってリビングに戻って行った


「優。あの時の人が同一人物だってわかったんだ?」

「はい。警察官に声かけられたのなんて初めてでしたし。今日は僕にとって最高にいい日です!!胸のつかえが取れました!!」

「そっか」

「それに・・・決まった事がありますしね!!」

「決まった事?」

「はい!!俺も師範や課長さんみたいな刑事になりたいって!!」

「そっか」

優・・・
嬉しいじゃねぇか
俺は辞めてしまったけれど、刑事だった事を誇りに思うよ
俺こそありがとう


「なになに?優が刑事になりたいって聞こえたけど?」

「信先輩!!」

「参ったな。今日でそんなに優の心を鷲掴んでしまったとは・・・」

「???」

勝手に参ってる信の言葉が理解出来ない優
最後しか聞こえてない信

「警察官になるには、それはそれは大変な努力が必要だ」

「は、はい!!」

「覚悟はいいか?」

「は、はい!!」

「よ~し!!なら、俺について来い!!優が立派な刑事になれる様に俺が教えてやるからな!!大船に乗った気でいろ!!」

「よ、よろしくお願いします!!」

張り切る信船長
舵はまかせたぞ
勘違いであれ信は立派な刑事だ
俺が保障する

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