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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
俺はこのはを可愛いと言った男共をジロリと睨んだ
大人気ないのは理解っててもだ
こんなこのはを誰にも見せたくない
学園祭だと理解ってても・・・

「あ、あの・・・な、何にしますか?」

「あっ・・・と・・・コーラ。信は?」

「俺もそれでいいです」

普段、コーラなんて飲まないけど・・・
適当に頼んだ

「ち、チケット・・・あの・・・いくらでした?」

接客に慣れていないこのは
おどおどとする姿が愛しくもあり、心配だった

「はい。300円。」

俺は持っていた金券をそっと渡した

「あ、ありがとうございます。す、すぐにお持ちしますね!!」

「ゆっくりでいいから。急ぐと危ないよ」

俺はクスリと笑った
パタパタとこのはは去って行く


「きゃ~!!何なの!!どういう関係なの!!」

五月蠅い
女子の黄色い声が
このはに詰め寄っているのが見なくても理解る

「ちょ・・・神対応なんだけど!!イケメンすぎ!!」

近くの席の女も五月蠅い
俺達のやり取りがそんなに興味あるのか?

「彼氏持ちかぁ~。残念」

男共はそう思っていればいい
このはに手を出すな。見るな。どっか行け。
心の中で悪態をついた
俺はこのはが去った後、少し不機嫌になった

「ちょ・・・高橋君。谷川さんの知り合いなの?」

「従兄だよ」

高橋君はきっと誰もが気になっていたであろう俺達の関係を説明した
わざと皆に聞こえる様に・・・

「ええ~!!羨ましい!!谷川さん!!こんなイケメン従兄が居るなんて!!」

更に女子生徒の大きな声がその場に居た俺達の関係に納得した

(ありがとうな。高橋君)

俺は高橋君に目配せし、高橋君は小さく頷いた


「彼氏じゃないなら行けんじゃね?」

しつこい男共がわざと俺を挑発した

「聞いた?従兄だって!!彼女居るのかな?」

聞こえてる
彼女ではないが嫁が居る
それに独身でも相手にはしない
俺は溜め息を吐きうんざりした

「お待たせしました」

紺野さんだった

「安心して下さい。このはは裏方ですから」

小さな声で俺達が頼んだコーラを置いてくれた
紺野さんの気遣いに感謝する

「ありがとう」

「いえいえ。当然です。それより、先輩こそ気をつけて下さいね」

「何を?」

「このはがヤキモチ妬いてますよ」

俺のセリフだよ
このはは自分の可愛さが全然、理解ってない

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