この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
啓介さんと伊織ちゃん・・・何の話をしているのかな?
き、気になります・・・

「あ、あの!!ウーロン茶お願いします」

「は、はい!!」

日野さんの声に我に返り私は急いでクーラーボックスの中からウーロン茶を出しコップに注いだ

「あ、ありがとう。谷川さん」

「いいえ。お気をつけて」

私が言うのもなんだけど・・・かなり緊張している様子だった
日野さんが出て行った後をこっそり見る
もちろん、日野さんが心配だからですよ?
あとは、その・・・やっぱり、啓介さんが見たいから。なんだけど・・・

(あっ!!危ない!!)

心の中で叫んでも日野さんに聞こえる筈もなく・・・
日野さんはテーブルに足を引っ掛け転んでしまった
私は急いで何か拭ける物を探した

客席はシーンとなった後、すぐに笑う声や誰かが何かを話す声が聞こえる

「新しい物、用意して」

近くに居た多田君が急いで指示を出した

「う、うん!!えっと・・・何だったっけ?」

裏方の生徒もオロオロと動揺していた

「ウーロン茶です!!」

私は雑巾を持って飛び出していた

「大丈夫ですか?」

啓介さんに声をかける伊織ちゃんと高橋君
今にも泣きそうな日野さん
啓介さんのズボンと靴にはウーロン茶

「これで拭きましょう」

とにかく拭く物を・・・と思って雑巾だけしか持ってこなかった

「大丈夫ですか?怪我はないですか?日野さん」

どうしよう・・・
啓介さんの服も濡れているのに・・・
でも、転んでしまった日野さんが心配で・・・
私は床に零れたウーロン茶を拭きながら訊ねた

「た、谷川さん・・・」

日野さん、震えてる・・・

「大丈夫」

と、言いながら的確に高橋君に指示を出す啓介さん

(良かった。啓介さん、やっぱり怒ってない)

私はホッとする
こんな事で怒る啓介さんではないと言う事は理解ってるんだけど

「浴衣、汚れるから・・・」

「で、でも・・・」

「いいから」

啓介さんは屈んで床を拭く私の代わりに拭いてくれた

その手が偶然なのか・・・
わざとなのか・・・
私の手に触れる
ここは教室なのに・・・
皆が居るのに・・・
こんな時なのに・・・
小声で、私にだけ話す声で・・・
私が特別だと言ってくれてる様で・・・
不謹慎だけどドキドキしてしまう

私ったら!!
恥ずかしい!!
バレたくなくて思わず立ち上がった
/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ