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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
「取り敢えず先輩にも連絡しよう。人手は多い方がいい。優に送られてきた写メ、俺に送って。先輩に電話する」

さすが刑事
信先輩が頼もしかった

「優。良かったな。チャンスだぞ。紺野さんの従妹だって理解っただけで優の恋は前進だ」

「は、はい」

「びっくりするのも理解るが今は探す方が先だ。いいな?」

信先輩の言葉で我に返る。さっきの写メを信先輩に送信した


「もしもし?先輩?」

「どうした?」

「紺野さんの従妹が見当たらないんです」

先輩は俺にも聞こえる様にハンズフリーにしてくれた

「連絡も?」

「つかないんです」

「わかった。俺達も探すよ」

「そう言うと思って従妹の写メ送信しておきました」

「さすがだな。信。見つけ次第、連絡する。見つからなくても連絡。いいな?」

「心得てますよ」

「今日は学園祭だ。一般人も変な輩も居る。空き教室も念入りに回れ。ひと気が少ない所から先に探すんだ」

「はい。とにかく急ぎます」

信先輩は師範との電話を切り、さっきまでと表情が違った

「優。俺達は校舎から一番離れたひと気のない所から探そう」

「はい。でも、なんで一番離れた所なんですか?」

「俺達が行くのが一番早いからだ。先輩はこのはちゃんから離れない。このはちゃんを連れて走れるか?下駄履いてんだぞ?」

「そっか・・・」

「それとも何か?好きな相手を先輩に探してもらう気か?」

「そんな訳ありません!!」

信先輩の言葉が俺を奮い立たせる

「なら、良し!!信、絶対に見つけるぞ。」

「勿論です!!」

俺達は離れた校舎へと駆け出した


「信。校舎内の空き教室も念入りに調べろ。微かな物音にも注意するんだ」

「はい!!」

「ここからは二手に別れる。その方が早い。いけるか?」

「はい!!」

俺達は走りながら会話する。
信先輩は息も切れていない。さすがだった。
俺も日頃のトレーニングのお陰か、アドレナリンが脳内を活性してるのか・・・
いいや。あの子を早く見つけたい。
その気持ちが俺を足早にさせているんだ

「信。相手が多い場合は、俺を呼ん・・・」

「大丈夫です」

必要ない
昔の俺じゃないんだ
好きな子のピンチにビビってられるか
信先輩の言葉を遮った

頼む!!
どうか無事でいてくれ。

(変な輩)

師範の言葉に胸騒ぎがして、俺は無我夢中で走った
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