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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
彼女の表情を見て我に返った

「お・・・俺・・・」

頭に血がのぼり過ぎて我を忘れていた
しまった・・・
と思った。

こんな風に怖がらせるなんて・・・
俺は掴んでいた男の手を離した

「お、おい。大丈夫か?」

「ああ。マジで痛てぇ」

「早く行こうぜ」

男達は去って行く


「あ、あの・・・大丈夫・・・ですか?」

彼女は怯えながら俺に話しかける

「・・・俺は何とも・・・それより・・・何もされてない?」

俺は彼女の顔が見れずに・・・返事をした
ずっと会いたかった筈なのに・・・

「わ、私は・・・大丈夫です・・・」

「・・・良かった」

俺は興奮していた息を何とか整えた

「あの・・・た、助けて頂いて・・・あ、ありがとう・・・ございます」

「・・・うん」

彼女が消え入りそうな声で・・・
震える声で・・・
泣きそうな声で・・・
俺に言うから・・・
俺は「うん」しか言えなくて・・・


「あの・・・に、二回目。なんです・・・」

「・・・何が?」

「た、助けてくれたのが・・・」

俺の心臓がドクンと高鳴る

「ま、前にも・・・私が躓いた時に・・・助けてもらって・・・」

「・・・」

「お、覚えてません?・・・」

勿論、覚えてる
俺が君を好きになった瞬間だった
忘れる筈なんてない

「覚えてるよ。・・・それにびっくりした。まさか紺野さんの従妹だったなんて」

「伊織ちゃんを知ってるんですか?」

「ああ。クラスメイトだ。紺野さんが心配してるよ。すぐに連絡した方がいい」

話したい事は沢山あったが、襲われかけた直後だ。
紺野さんの名前を出す事で安心して欲しかった
それに皆、今頃、必死で探してるに違いない

彼女はコクリと頷き電話をかけた
俺もスマホを手にする

「もしもし?信先輩。見つかりました」

「良かったな。大丈夫だったか?」

「ギリギリな感じでしたけど」

「俺は先輩に連絡する」

「お願いします」

俺が電話を切ると彼女を見た

「ご、ごめんなさい!!浴衣喫茶を知ってるって言うから・・・」

泣きそうな顔で紺野さんに謝っていた
こっぴどく怒られた彼女は電話を切ってもしょんぼりしていた

「送るよ」

「はい・・・」

彼女は俯く

「あの・・・」

「なに?」

「足・・・大丈夫ですか?」

「大丈夫」

下駄、どこで脱いだんだっけ?

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