この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
「・・・」

「・・・」

彼女は俺の少し後ろをゆっくり歩く
何か話を・・・
そう思うけれど出てこない

彼女を怖がらせてしまったのではないか?
そんな事が頭をグルグル駆け巡る

「あ、あの!!」

「なに?」

「きょ、今日は・・・メガネなんですね」

「あ、うん」

トレーニング中はコンタクトにしていた
走ってる間、邪魔だから

「・・・」

「・・・」

せっかく彼女が話しかけてくれたのに会話が続かない
思い切って訊いてみた

「・・・怖がらせてない?」

「さっきの人は怖かったです」

「うん。だよね。でも・・・その・・・俺も頭に血がのぼって・・・」

「あ、あなたの事を怖いとは思ってません!!」

「あ・・・なら良かった」

・・・やべぇ。嬉しい

「あの!!お、お名前は?」

「俺?多田 優」

「どんな字ですか?」

「優しいの優」

「そっかぁ・・・そうなんだぁ・・・」

チラリと彼女を見てみる
俯いてるのでどんな表情かわからないのが残念だった

「えっと・・・君のなま・・・」

「お~い。優~!!」

信先輩が俺達を見つけて走ってきた

「先輩。」

「お~。見つかって良かったな~。ほれ。下駄、拾っておいたぞ」

「あ、ありがとうございます」

「何ともなかった?大丈夫だった?」

「は、はい!!」

信先輩の登場にビックリする彼女

「優は?」

「俺も平気です」

「そっか。あっ!!そうだ!!優」

「なんですか?」

「俺、おばちゃんとまだ話足りないからさ。ちょっと行って来るわ」

信先輩?

「ほんじゃ~な~」

信先輩は俺の返事も聞かずに去って行った

俺達、二人はポツンと立ってしまっていた

「・・・俺達も行こうか?」

「そうですね。でも・・・その前に洗った方が・・・」

彼女は俺の足元を指さした
彼女の言う通り足はドロドロ・・・
下駄を持って足を洗う事にした

(あっ・・・拭くもんねぇや)

「これ、使って下さい」

「いいよ。汚れる」

「使って下さい!!」

「・・・ありがと」

彼女のタオルで俺の足を拭く事に抵抗はあったが・・・

「洗って返すから」

もう一度、会いたいし・・・口実が出来て嬉しかった
彼女は頷く

「・・・名前。教えてくれる?」

「相原 宝です」

あいはら たから
笑って応える彼女に胸が熱くなった

/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ