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あなたがすきでたまらない
第14章 学園祭、本番!!
啓介side


「大丈夫かな?伊織ちゃんの従妹・・・」

「大丈夫。信と優なら必ず見つけるよ」

不安気なこのはを励ました

「私、この辺り来た事なくて、校舎広いから・・・」

「だな。多目的室って、何目的室?だよな?」

不安がるこのはを元気にさせようとなるべく明るい会話を選んだ
今は学園祭の真っ最中、色んな音楽や人の騒ぎ声がここまで聞こえてくる
微かな物音に耳を澄ませながら迷子の捜索を続けた

「・・・いないですね」

「だな」

俺達は鍵のかかってない教室を確認してまわった

「女子トイレも見てきますね!!」

「うん」

使命感にかられたこのはは張り切っていた
女子トイレからは何の気配も感じなかったのでこのはに任した
勿論、気配があれば女子トイレだろうが女子更衣室だろうが俺が真っ先に飛び込んで行くけど

「~~~・・・」

ん?
今、誰か居た?
誰かの話声が聞こえた
俺は廊下の端の教室の気配を感じとった

「けいすけさ・・・」

「しっ・・・」

俺は女子トイレから出てきたこのはの口をふさいだ

「・・・誰か居る」

俺は小声でこのはに話した

「このははここで待ってて。見てくるから。念の為、トイレの個室に鍵かけておいて。わかった?」

このははコクリと頷いた

俺は自分の気配を殺してそっと話声のする教室に近づいた
空き教室の二つ手前から会話が聞こえてくる
誰もいないと思っているのか?
学園祭の賑わいが声を書き消していると思ってるのか?
ここからでも話の内容は理解できた

「でも・・・好きなんです」

告白?
女の子の声が聞こえる
俺の目的とは違ったようなので立ち聞きは良くないと去ろうとした
藪蛇はごめんだしな

「柳先輩が・・・」

柳?
告白の相手は柳シュンか?
俺の足は一瞬止まる

と、同時に俺のスマホが着信を告げた

「もしもし?信?」

俺はシュンの居る場所から離れこのはの待つ女子トイレへと・・・
小声で信からの電話に出た

「先輩!!見つかったみたいです。優から連絡がありました」

「良かった。大丈夫だったのか?」

「ギリギリだったって言ってましたけど」

「間に合ったなら良かった」

「俺もすぐに向かいます」

「待て。無事を確認したら二人にさせてやるんだぞ?」

優の想い人なんだろ?

「わかってますよ~。下駄を届けたら去ります」

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