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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「今までは何かプレゼントした事あるの?」

「・・・恥ずかしながら」

私は伊織ちゃんに正直に首を振った
昨日も考えてた事だったけど、私は啓介さんから貰うばかりで・・・
自己嫌悪に陥ってしまってた

「んじゃ、初めてのプレゼントって事だろ?師範は何でも喜んでくれるよ!!」

た、多田君・・・優しい

「だね!!何でも嬉しいよ!!心がこもっていれば!!」

伊織ちゃん・・・

「よし!!作戦会議だ。俺達も何をあげるか考えないとだし?それに、男目線の意見も必要だろ?」

高橋君・・・

「あ、ありがとうございます!!皆さん!!」

私は心強くなって・・・三人にお辞儀をした

「じゃあ、早く終わらせよう!!で、お昼前に終わらしてご飯食べながら作戦会議」

「「りょーかい」」

伊織ちゃんの言葉に二人はコクリと頷く

高橋君が尻に敷かれてると言うより、伊織ちゃんが姉御肌。だと私は思うなぁ
はっ!!
いけない!!私も急いで片付けなくちゃ!!


「で、いい案ある?」

モグモグとおにぎりを頬張る姉御・・・じゃなかった伊織ちゃん
いつものファーストフードに行こうかと意見があったけど、昼時で祝日でいっぱいだったし、姉御の伊織ちゃんが

(先輩にプレゼント買わないとだから、節約!!コンビニで買って公園!!)

と言ってくれた

公園は危ないからと以前に啓介さんに言われたけど・・・
お天気もいいし、私達二人ではないし、男の子が居るし
啓介さんに連絡すると快くOKしてくれた
もちろん、啓介さんには作戦会議とは言ってないけど
私はピクニック気分も味わえて楽しかった
ファーストフードは緊張しますしね
私は飲み物とサンドウィッチを買った

「まず、俺達のプレゼントから決めようぜ」

「予算はいくら位にする?」

「何をあげるかにもよるよな?」

男子二人は早々におにぎりを食べ終え真剣に話し合ってる

「服とかは好みがあるしね~。かといってネクタイとかも・・・」

「それは去年、伊織が父親にあげたモンじゃん」

「メガネケースとかってもなぁ・・・」

「それは多田が欲しいモンだろ?」

高橋君のツッコミ

「そんなに言うなら、直哉も何か言いなさいよ」

「俺?靴かな?」

「「それは直哉が欲しいモンだろ!!」」

伊織ちゃんと多田君もツッコミ返す
息ぴったり
私はおかしくて笑ってしまった


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