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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「後はこのはだね~。予算は?」

「その・・・お金はかけない方向で・・・」

私はごにょごにょと呟いた

「そっかぁ。気を使うよね・・・でもさ?このはが欲しい物あった時とかはどうしてるの?」

「欲しい物はあんまりないので・・・強いて言えば本を買って貰ったり・・・後は服なんかもユキさんと一緒に買いに行ったり・・・啓介さんが払ってくれます」

やっぱり私は啓介さんにしてもらうばっかりで・・・
落ち込んでしまう

「じゃあさ?バイトは?」

「バイト?」

高橋君に訊ねる

「師範が許さないと思うけど・・・」

「・・・やっぱり?」

私も・・・そんな気がします

「お金をかけずとなると・・・お手伝い券か・・・肩たたき券か・・・」

「「子供か!!」」

伊織ちゃんと高橋君が真剣に考えてる多田君に鋭いツッコミ

「何だよ~。真面目に考えてんのに」

多田君はブツブツとぼやく

「後は料理とかかなぁ?」

「そ、それは勿論。考えてあってですね・・・ユキさんに美味しい料理を教えてもらおうと・・・」

「そうだね。真心が伝わればいいんだもんね。すっごく凝った料理を作って驚かしちゃえ!!」

「伊織も教えてもらう?」

伊織ちゃんが高橋君をジロリと睨んだ

「後は手紙を送るとか?俺だったら感動するけどなぁ?」

「そうですね。お手紙も書いてみます。多田君ありがとう」

そして、伊織ちゃん達には不評だったけど、こっそり「肩たたき券」もつけておこう

「皆さんありがとうございました。大変参考になりました」

「え?プレゼントはいいの?」

「まだ、時間はありますし・・・焦っても仕方ないですしね」

皆が相談にのってくれただけで楽になりましたよ

「じゃあ、何かあったらまた相談してね!!先輩にはサプライズで私達も何か考えとくからさ!!」

「はい!!」

「あれ?このはメールか電話じゃない?光ってるよ」

本当だ。私は携帯を確認する

(このはちゃん。昨日は学園祭お疲れ様!!おいしいお肉頂いたのよ。取りに来ない?)

「ユキさんです。美味しいお肉ですって」

「いいなぁ。今夜はすき焼きだね!!」

「んじゃ、俺達も帰るか!!」

「あの!!本当にありがとうございました!!」

私はもう一度お礼を言った

「じゃあ、また学校でね!!」

三人に手を振ってユキさんに電話をかけた

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