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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
俺は社交辞令な返事をした

「啓介ったら!!真面目に聞きなさいよ。穂高さんがせっかく言ってくれてるのに!!」

ユキがムキになって怒ってくる

「わかったよ。今度しとくよ」

「今度じゃ、いつになるかわからないし?いい機会だから今日すれば?」

「今日ですか?」

「だって、プリンターあるでしょ?そこに」

穂高さんはお袋の趣味スペースの部屋のパソコンを指さした

「啓介。めんどくさがってないで、やったらどう?」

お袋も後押しする
なんなんだよ。皆して・・・

「・・・わかったよ」

お袋にユキ。それに穂高さんにも言われちゃしない訳にいかなくなった

「わ、私も・・・どんな写真があるか見て見たいな~。なんて・・・」

このはまで・・・
まぁ・・・いいけど・・・
俺はスマホ片手にお袋のパソコンへと移動した

「啓介君。使い方わかる?」

「はい。大丈夫です」

パソコンに電源を入れ、スマホに繋いだ

「啓介さん。私も見てていいですか?」

「いいよ」

少し離れたリビングには皆が居るからイチャイチャ出来ないけど・・・
パソコンを覗くこのはの顔が近くて・・・
画面にはこのはと撮った写真の他にしょうもない写真や信と俺が映ったりしてた

「これ、信さんですか?」

「ああ。白目向いて寝てたから撮ったんだ」

「ふふふ・・・仲がいいんですね」

「このはと、俺の方が仲が良いと思うけど・・・」

皆には聞こえない様にこのはに内緒話

「や、やだ!!啓介さん!!こんな写真まで撮ってたんですか!!」

「可愛いだろ?良かった。ちゃんとプリントしないとな」

「け、消して下さいよ!!」

「あっ。もうボタン押しちゃった」

プリンターが選んだ写真をコピーしていく

「やだ~」

泣きそうなこのは
穂高さんの言う事を聞いて正解だったかも
え?
どんな写真かって?
このはの寝顔
めちゃくちゃ可愛くて思わず撮ってしまったんだ

「あっ!!これ!!懐かしいですね。可愛かった~」

「白黒のクマな。このはの方が可愛いけどな」

新婚旅行で行った写真はこの間の事の様に思い出せるけど・・・
改めて見ると懐かしく感じた
こうして見ると穂高さんの気持ちが理解できた
二人が出会ったからの大切な思い出・・・
色んな気持ちが蘇ってきて、ますますこのはが好きになる
俺も、良いカメラ買おうかな?
なんてな

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