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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「啓介さん。この写真、もっとよく見たいので少しの間、私が持っていてもいいですか?」

「もちろん」

俺はスマホに保存してあるからいつでも見られるし
このはは小さくガッツポーズをした様な・・・
気のせいかな?

「このはちゃん。デザート食べない?美味しいアイスがあるのよ」

「いただきます!!」

このははリビングに戻っていく

「啓介君も。もう少し位、飲めるだろ?」

プリントするにももう少し時間がかかるし・・・
俺は穂高さんの言葉に頷いた


「おじゃましました。ご馳走様でした」

「啓介。このはちゃん。気を付けてね」

お袋の言葉に頷き俺は実家を後にした
ほろ酔い気分の俺はこのはとゆっくり家路を目指す
ユキと穂高さんはもう少ししたら帰るそうだ

「すき焼き。美味しかったですね~」

「そうだな」

「アイスも美味しかったんですよ」

「それは。良かったな」

「ふふふ。啓介さんのお母様のお料理がおいしいから、ついつい食べ過ぎちゃいますね」

「このはが太っても俺は全然気にしないけど?」

「啓介さんったら」

ホントだけどな。
俺はこのはの手をそっと握る。もちろん恋人繋ぎ

「今日の公園は楽しかった?」

「え?ええ!!」

「何の話をしてたの?」

さり気なく訊いたつもりだったけど・・・うざいかな?
だって、このはの事は何でも知りたいし・・・

「え?・・・えっと・・・あっ!!ファーストフードに行こうかって話だったんですけど、お金が勿体ないからって、公園になってですね・・・コンビニでご飯を買いまして・・・」

「へぇ?」

「で・・・伊織ちゃんの提案だったんですけど・・・伊織ちゃんってしっかりしてるからお姉さんタイプだなぁ・・・って・・・」

「まぁ。そんな感じだよね。高橋君も大変だ」

「あっ!!それ多田君も言ってました」

「だろうね。でもお似合いの二人だな」

「そうですね!!」

「でも、俺とこのはもお似合い・・・だろ?」

「・・・そ、そうですね」

俺は繋ぐ手にぎゅっと力を込めた
夜道は暗くて見えないけど多分このははポポポだな

「今度デートするんですって」

「そっか」

俺達も久しくしてないな
俺も中々、土、日に休みがないし

「このはも行きたいとこ考えておいて」

「・・・はい!!」

その時は二人の写真をいっぱい撮ろうな
思い出になる様に
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