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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「ボール蹴りゃいいじゃん」

「・・・ボールがない間だけ小石を蹴って練習してんだ」

「そっか」

そいつも何故か俺の真似して小石を蹴りだした
しばらく小石を蹴りながら二人で歩いた

「なぁ?そこに公園あんだろ?」

「うん」

「で、あそこに滑り台の下の穴あんだろ?」

「うん」

「あそこにさ?先に入れたもんが勝ちって事にしねぇ?」

「うん!!」

誰も居ない公園
俺達はランドセルを放り投げて公園の策からスタートした
狭い公園、それぞれの小石を蹴ってものの30秒程
それが何故だか楽しくて、楽しくて・・・

「やった!!俺の勝ちだ!!」

「もう一回やろうぜ!!」

俺達はムキになって何度も小石サッカーをした

「な、なかなかやるじゃん」

「・・・ありがと」

「・・・あとな?」

「うん?」

「・・・からかって悪かったな」

ぶっきらぼうな言い方だったけど・・・

「紺野がさ?からかった翌日に、めっちゃ怒ってきてさ?すっげー怖かった」

正義感の強い伊織。
それを聞いて嬉しかったけど、情けなくもあった
もっと、しっかりしなきゃ。って・・・
子供ながらに思ったな

「・・・俺、正直、羨ましくてさ。紺野に構われてて・・・いいな。って・・・」

「・・・家が隣だったから・・・」

「それがいいな。って事だよ!!」

俺の肩をドンと叩く

「・・・紺野・・・人気あんだかんな!!」

「・・・もしかして?(君も?)」

「・・・うるせ・・・」

顔を真っ赤してそっぽ向く

家が隣ってだけで構われたらそりゃ腹も立つかもな。
今なら理解る
でも、そん時のガキの俺は焦りしかなくて・・・
早くサッカー上手くならないと。って・・・感じだったな
とにかくサッカーが上手くなれば伊織に好きになって貰えると思う辺りガキなんだけども・・・



「とにかく、ライバルがいっぱい居たんだよ。最初からな」

「・・・知らなかった」

俺の思い出話を聞き入る伊織

「・・・そろそろ、暗くなってきたから帰ろうか?」

「え?まだ途中でしょ?」

「じゃあ、続きは帰りながら話すよ」

俺は伊織の手をとって帰りを促した

こうして伊織が俺の彼女になってくれた事は俺にとって奇跡に近いんだよ
ただの転校生でお隣さん
伊織の彼氏までの道のりは短くはなかったからさ
何でもない様な事が俺の軌跡だからさ

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