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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「・・・そんな頃から私の事が好きだったんだ?」

「そんな頃から好きだったんです」

恋人同士になった今の俺はこんな事も言える様になった

「・・・ずっと?」

「ずっと!!」

俺は伊織の手をぎゅっと握った

「後な?伊織、覚えてるかな?」

「どんな事?」

あれは・・・いつだったかな?



そこそこサッカーの練習もして上手くなったと思った自画自賛の俺
まぁ、ガキの頃の話だからさ?
ゴールに何回入ったとか、ドリブルが出来る様になったとか・・・
そんなレベル
練習相手でもありライバルになった同級生の俺をからかってた奴
今では友達でもある奴がライバルを降りる宣言

「俺さ?好きな奴出来たわ」

「誰?」

「紺野といつも一緒に居る友達」

「そうなんだ?伊織の事は?」

「・・・あのさ?伊織って言うの・・・お前だけって知ってるか?」

伊織は伊織だろ?
風土の違いか、以前に俺が居た所は苗字ではなく名前で呼ぶ
それが自然なんだと思ってた
だから俺の中で、伊織は伊織だった

「お前の事も名前で呼んでんじゃん」

「ばぁーか。男と女では違うんだよ」

「そんなもんなのか?」

「先生も苗字で呼ぶだろ?」

「俺が前に住んでたとこは苗字が同じ人が多かったから・・・紛らわしくて・・・」

それが普通で・・・

「紺野も名前で呼ぶのはお前だけだしな」

「そう言われれば・・・そうだな」

「俺もさ?伊織って呼んでもいいか訊いてみたんだ」

「う、うん・・・」

「そしたら「ダメだ」って言われて・・・落ち込んだ」

「そ、そっか・・・」

落ち込んでる相手に失礼だったけど、この時の俺は心の中でホッとしてた

「そんで、それを聞いてた池田が「私の事は名前でもいいよ」って言ってくれて・・・」

池田さんは伊織の当時の友達

「好きになった?」

「ま、まぁな!!紺野は美人で好きだったけど、池田もかわいいしさ!!」

ガキの頃の恋の形だよな
でも、後から知ったんだけど池田さんはそいつの事が好きだって伊織に言ってたんだ
だから伊織は名前で呼ぶのを断ったんだろう
ほら、女子って色々あんだろ?
(私が先に好きになったんだから)
的な?

何にせよ俺はライバルが一人減って安心・・・
とは行かなかった
伊織に好きになって貰わないと意味ないからさ
どうにかこうにか必死だった


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