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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
サッカーの練習も毎日したし。
少しリフティングが出来る様になれば伊織に見せた

「すごい!!直哉、上手だね!!」

何て言われたらますますやる気が出てくる
でもさ?
上には上がいるもんで・・・当たり前だけど
ある日、体育の授業でサッカーをする事になった
女子が見てるもんだから男子は当然、張り切った
もちろん俺も。

サッカーを習ってる奴らのレベルの凄い事
俺はドリブルするもボールはあっさりとられてしまうし、取り返そうと必死で走るも余裕でかわされる
ゴールなんて出来やしない
その日の授業はそいつらの独壇場
女子は黄色い声援を送った
俺は自分の事が恥ずかしくなった
少し、リフティングが出来る様になった位で自慢した自分に・・・
伊織の顔も見れなかった

小石を蹴る元気もなく一人で帰る
おやつも食べずに部屋でふて寝
伊織が訪ねて来ても断った

学校では昨日の男子がちやほやされていた
伊織以外の女子が誰を好きになろうがどうでも良かったけど・・・
どうしても俺は恥ずかしさが消えなかった

その日、また俺は小石も蹴らず落ち込んで部屋でふて寝していると伊織が訪ねてきた
断ろうと思ったが強引に部屋まで来た

「美味しいおやつ持って来たんだ。一緒に食べない?」

「・・・うん」

「・・・昨日もさ?今日もさ?やんないの?」

「・・・何を?」

「・・・サッカー」

「・・・なんで?」

知ってんの?

「私の部屋からだと見えないけどね?パパとママの部屋からなら見えるんだ」

「・・・」

「直哉がいつも庭で練習してる所!!」

見られてたんだ・・・
何でもないフリしてカッコつけたかったのに・・・
ますます恥ずかしくなった

「・・・俺・・・ちょっとリフティングが出来る様になった位で・・・自慢したりして・・」

「最初は全然、出来なかったじゃん」

更に恥ずかしい

「でも、出来る様になったじゃん!!すごいよ!!」

「・・・昨日はゴールも出来なくて・・・」

「じゃあ、今度はゴールの練習すればいいよ!!」

「あいつら上手くて・・・」

俺は伊織に愚痴をこぼした

「サッカー習ってるんだもん。上手くて当然だよ?」

「・・・」

「人と比べてはいけません。ってママが言ってた」

「・・・」

「なので、直哉は直哉でいいんです」

伊織の優しさが嬉しくて、心に沁みて・・・

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