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あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
コンコン・・・

「・・・」

部屋に居るのは理解ってる
伊織のデモは数日経っても続行中だった
もちろん。俺に対しては単なる八つ当たり・・・がふさわしいけど

「伊織。開けてくんね?」

「・・・」

「アイス買ってきたけど?」

「・・・」

「いいもんあんだけど?」

「・・・」

「開けなきゃ損すると思うけど?」

・・・ガチャ

やっと開いた扉の向こうの伊織は髪はボサボサ
服もだらしない
けど、そんな伊織は見慣れてるので何とも思わない
むしろ誰もがこんな伊織を見れる訳ではないので俺得

「・・・なに?」

ぶっきらぼうな返事
冬休みなのを良い事に堕落しきってんな・・・
まぁ、開けてくれただけで良しだけどな

「寒いから、中に入っていい?」

「・・・」

無言で部屋に戻ってベッドへダイブして枕に顔を埋める伊織

「服は?買って貰える事になったのか?」

「・・・ライブに行けなきゃ意味ないもん」

「今からごめんなさいして、服、買って貰えば?」

「もう!!だから意味ないって言ってるでしょ!!」

勢いよく顔を上げて俺を睨もうとする伊織の前にはチケット

「・・・え?なに・・・これ?」

「・・・俺も行こうと思ってさ?」

キョトンとする伊織

「う、うそ・・・でしょ?」

「まぁ・・・めっちゃ遠い席だけど・・・」

「う、うそでしょ?」

「本物だと思うけど?」

「な、直哉・・・」

「はい?」

「あ、ありがと~!!!」

良かった。その顔が見たかったんだ。
今泣いた烏(カラス)がもう笑った。とはこの事だな

「ありがと。ありがと!!最高に嬉しいよ!!」

「良かったな。服は?どうすんの?」

「い、今から謝ってくる!!」

ドタドタと俺を放って階段を降りる伊織
まぁ・・・いいけど。伊織らしくて

その後は親が送り迎えをする事で俺達は無事にライブに行った
実際のライブは俺も初めてで・・・ファンになってしまった
伊織も大満足で俺も大満足

そんな積み重ね
もっとたくさん・・・
いっぱいあるけど・・・
そろそろ家が見えて来た

全部を話すには今日だけじゃ時間が足りないし?
これからだって俺達には時間がある
だから今日はこれでおしまい
俺の努力の軌跡はまた今度
何度だって話してあげるからさ

名残惜しいのは俺も同じ
伊織にそっとキスをして家路に着いた

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