この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
あなたがすきでたまらない
第15章 啓介さんの誕生日パーティー
「せんぱ~い。俺にだけ冷たくないですか?」

「総監督だなんてカッコつけた言い方するからだ」

信のいつもの調子が俺のいつもの調子を取り戻させてくれた
さすが総監督だ

「俺だって先輩にバレずにどうしようかと思い悩んで・・・」

「お前は俺の反応を見たかっただけだろ?」

「あっ?ばれちゃいました?」

俺達のやりとりに皆が笑った

「さぁさぁ!!皆、食べましょう!!啓介を待っててお腹空いてるでしょ?」

お袋が皆をリビングへと誘った

「「「美味しい!!!」」」

高校生達が舌鼓を打つ
俺には理解る
ユキはこのはが頑張ったと言ってたけど・・・
このはが作ったのは・・・
多分これだけ
他の料理はユキやお袋が作ったんだ

「け、啓介さん・・・これ・・・」

このはが俺の為に作った料理・・・
少しだけ・・・俺の分だけの料理
一皿に盛られた少しだけのミートスパゲッティ

「このはが作ってくれたのか?」

おずおずと大事そうに俺に手渡されたミートスパゲッティに大袈裟に驚いた

「は、はい・・・凄く頑張ったんですけど・・・む、難しくて・・・」
「な、何度も味見したりとか、失敗してしまったり・・・」
「け、結局・・・これだけになってしまって・・・」

恥ずかしそうに・・・
申し訳なさそうに・・・
俺に差し出されたミートスパゲッティは・・・
見た目こそ綺麗だったものの・・・

「美味い!!最高に美味しいよ!!」

麺が伸びていた

でも、最高に美味いには変わりなかった
このはが一生懸命に作ってくれた料理が不味い訳なんてないだろ?

「よ、良かった~」

ホッと安堵するこのはの顔を見れて俺も大満足

「でも、何で誕生日にミートスパゲッティ?」

このはに訊ねた

「前に・・・啓介さんが作ってくれたナポリタンが美味しくて・・・それで・・・私は・・・ミートスパゲッティを・・・と思って・・・」
「け、啓介さんの好きな物は色々、作ってきましたし・・・」

そうだよな
実際、このはは俺の好きな物を作ってくれてるんだよな
毎晩とは言えないけど・・・
ユキに訊いたり、お袋に訊いたり出来る時だけ
唐揚げ・・・
ハンバーグ・・・

でもな?

「俺さ?このはのチャーハンが一番好きだよ?」

皆には理解出来ない
俺達だけの特別な料理
あの、一生懸命に作ってくれた思い出のチャーハンが一番好きだよ

/816ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ