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あなたがすきでたまらない
第16章 6月5日
やべぇ・・・
今までで一番、嬉しくて最高の誕生日プレゼントだ
感動しかない

「ありがとう・・・このは・・・」

感極まってアルバムと手紙をギュッと握りしめた

「へへへっ!!良かったです!!・・・本当は・・・」

「???」

「本当は・・・もっとお金をかけたプレゼントとか・・・が良かったのかも知れないんですけど・・・」

このはは少し恥ずかしそうに呟いた

「・・・啓介さんが働いてくれたお金はすごく大事で・・・私はお世話になってる身で・・・」

「お世話じゃないよ?夫が嫁を養うのは当たり前だけど?」

「そ、そうですか?」

「このはが欲しい物なら出来るだけ買ってあげる」

それが俺の為の物だったとしてもだ

滅多にこのはが俺に何かを望む事なんて無いから・・・

毎日の食費は多めに渡してるつもり
でも、やりくり上手のこのはは
(昨日の分が残ってるから今日はいりません)
と言って度々、断る

正直に俺にその日の分のおつりを渡す
黙って自分の懐にしまってお小遣いにすればいいのに・・・
むしろ、そうであって欲しいと多めにお金を渡してるのに・・・

俺はそれに気遣い本が欲しいか?服が欲しいか?
このはの顔色を伺い気を利かせてる
・・・つもり
そしてどうしても下着関係や月のモノ関係はユキに任せた
本当はユキに頼まなくても俺好みの下着でこのはを笑顔にさせたかったけどな
女の服も好みがあるし・・・

お昼ご飯の飲み物代にと渡した千円札が一向に減ってないのを訊ねた事があった

「高橋君が・・・お昼ご飯のお礼と言って・・・伊織ちゃんの飲み物のついでに買ってくれるんです」

と、言われた時は正直、やるせない気持ちだった
高橋君の男気を尊重したい気持ちと
このはを気遣うのは俺だけでいいと言う気持ちと・・・
後は・・・
高橋・・・生意気・・・紺野さんにだけ媚びってろ
と、言う大人気ない気持ちが交錯した

もっと強請って甘えてくれていいのに・・・
それが俺のプレゼントの為だったのなら尚の事、嬉しいでしかないのに・・・
それが自分へのお金の使い道だと嘘を吐く姿が堪らなく可愛いのに・・・
そんな嘘なら喜んで知らないフリをするのに・・・

そんなこのはがいじらしいと思う気持ちと・・・
もっと甲斐性のある男だと認めてもらいたい気持ちが・・・
俺の内心は複雑に絡み合った

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