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あなたがすきでたまらない
第16章 6月5日
このはside


朝・・・?
にしては随分と明るく暑いような・・・

寝ぼけ眼で、意識をはっきりさせる様、自分なりに努力してみる
少し目を擦って夢の世界から現実の世界へと意識を集中させた

どうやら私は愛しい人の腕の中にいる事は間違いなさそう
だって目の前には大好きな旦那様がすやすやと寝息をたてている

(啓介さん・・・)

心の中で呟きそっと頬に手をあてた

朝か昼過ぎなのかはは理解出来ないけど・・・
少し開いたカーテンの隙間から洩れる光に輝く頬は煌めいて美しく・・・
閉じた瞼
長い睫毛
整った鼻先
起きていたであろうなら私を見つめる大きな二重の瞳
唇は・・・
きゅっと閉じていて・・・
思わず触れたくなるような形のいい・・・

(・・・やだ!!)

私ったら!!
何て事を!!

思わず自分でも引いてしまいたくなる様な考えを頭の中で散らした

でも・・・
実は・・・
私の特権なんだ

眠る啓介さんの寝顔・・・
私だけの特別

いつも早く起きるのは啓介さんの私に許しきった顔を・・・
寝顔を見たいから

・・・思い出してくる、昨日の情事
私はいつも「そうなった後」
早々に気を失って先に眠ってしまう

気がつけば啓介さんが横ですやすやと可愛い寝顔

(誰にも見せたくない)
(誰にも見せない)

私の心の中の隅っこでもう一人の自分が私に囁く

(啓介さんは私のもの)
(私は啓介さんだけのもの)

そんな事を考えていると昨日の情事が思い出される

嫌だって言ったのに・・・
止めてって言ってるのに・・・
聞く耳を持たない啓介さんが・・・
激しく私を求めてくれた事

口ではそう言いながらも心と体は違う・・・
って事・・・

啓介さんに知られてないといいけれど・・・
啓介さんは私の事は何でもお見通しだから・・・
バレてるのかも知れないな・・・
って、思うと恥ずかしさしかない

私は昨日の事を思い出して、ハッとして啓介さんの唇に触れる手を止めた

「・・・このは?」

甘い声が私に囁く
起きてたの?
起こしてしまった?

焦る私に啓介さんが尚も甘く言葉を発する
悪戯する前にばれてしまった様に手を引っ込める私

「す、すいません!!」

謝るしかない
ドギマギと・・・
違うんです!!
その・・・決して変な意味では・・・
心の中で言い訳を考えた


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