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あなたがすきでたまらない
第16章 6月5日
そんな私に啓介さんが、ふぅ・・・と呆れた様な・・・
何とも言えないため息を漏らしながらゴソゴソとベッドの辺りを探し出した

「あった。あった。」

「あっ!!!」

それは・・・
啓介さんが手に持ったのは・・・
昨日私があげたプレゼント

「・・・え~っと、まずはこれかな?」

私が啓介さんの為を想って・・・一生懸命に考えて書いた・・・
紙の束

多田君のアイデアをヒントに私に出来るならと・・・
懸命に考えた幼稚なプレゼント
子供が考える様なものだったけれど啓介さんの喜ぶ顔が見たくて・・・

「お手伝い券」

自分の書いた字が私の目の前に・・・
墓穴だと思った
啓介さんはそんな私の胸の内を知ってか知らずか・・・

いいえ
わかっててやっているんでしょうね・・・
そうでしょうとも
まるで黄門様の印籠の様な効果を発揮する
自分のプレゼント券

こんな事に使われるなんて思ってもみなかった
私は唯、純粋に・・・啓介さんが何か困っていた時に使ってくれればいいな。って・・・
例えば・・・
牛乳が無いから買って来て
とか?
忘れ物したから届けてくれる?
とか?
そんな意味で渡したのであってですね・・・
決して遅刻してサボって・・・
今日みたいな日に使うのではないんですよ?
貰った次の日に安易に使ってもらっては・・・
せっかくの・・・その・・・私の気持ちとかがですね・・・
まぁ、私がどう言おうが使う権利は啓介さんにあるので言えないんだけれど

(それでも!!)
啓介さんに言いたい事が沢山あって口を開きかけると

「お手伝いして欲しいんだ」

真剣な風の啓介さんが私を見る
怪しい・・・
と、思いつつ・・・
その顔には弱い私
強請る様に上目遣いで見られたら・・・

「・・・何でしょう?」

聞き返すしかないでしょう?
ドキドキしながら啓介さんに訊ねた

「お風呂で俺の体を洗って欲しい」

「ばっ!!ばかっ!!ばか!!け、啓介さんのエッチ!!ばかっ!!」

真剣に訊ねた私も馬鹿だった
恥ずかしくて動揺する私を尻目に啓介さんが高らかに笑い声をあげた

「せっかくこんな素敵なプレゼント、今使わないでどうする?」

「・・・今じゃなくても」

「今でしょ?」

・・・どっかで聞いた事があるかな?
確かテレビで・・・

啓介さんの笑い声はいっそ清々しくて・・・
私は溜め息を吐いた


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