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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第11章 最年少ロリちゃん
何度か角を曲がり裏道を抜けたりして着いたのは、普通の酒場。
「ここのマスターに、鍵、と言って、500円渡してください。では、失礼します」
アリーが行ってしまい、俺達は中に入った。普通の酒場で、結構賑わっている。
カウンターに座ってマスターを呼び、鍵、と行って500円を出してみた。
すぐに小さな鍵を渡され、奥から出て来た女のコにまた外へ案内された。
店の裏側の細い路地を進むと扉があり、女のコはお辞儀をして帰ってしまう。
俺は受け取った鍵でドアを開けた。
「いらっしゃいませ」
見慣れた黒服がいて、少し安心する。案内されたのはボックス席だが、仕切りがあり、通路からは見えないようになっている。
ソファーに座ると、エマが俺の腕を掴んできた。怯えた表情で、周りを眺めている。
「大丈夫だよ。イヤだったら、辞めていいんだから」
エマが小さく頷いた。
「あのさ、このコ、ここで働ける?」
黒服はエマを見ただけですぐに頷く。
「可愛らしくて、人気が出ると思いますよ」
「住む所って、世話してくれないの?」
「寮がございますが」
それを聞いたエマが、安堵の溜息をついた。
「このコさぁ……」
「売られるわけでなければ、身元や年齢などは別に……」
「売ったりしないよ」
エマも頷いてくれる。
「今日から、働けますが。衣装はたくさんありますから、着替えてもらいます」
「どうする? エマちゃん」
「は、働かせて、ください。あ、あと、寮も」
エマがヤル気なら構わないが、俺は良い事をしたのか、悪い事をしたのか解らない。でも、今の環境よりはマシかもしれないが。
「エマさん、ですね。では、ちょっとこちらに」
「俺が指名するから」
「店の説明がありますので……」
そう言われ、エマはしっかりとした足取りで黒服の後に着いて行く。
別の黒服が来て、俺はまた一番高いボトルを頼んだ。さすがに裏の店。200円は、今までで一番高い。
後、フルーツの盛り合わせの大を頼んでおいた。他は、エマが戻って来てからでいいだろう。
「いらっしゃいませぇ。ミナです」
ボトルなどを運ぶ黒服と一緒に来たコも、10歳以上には見えない。俺の横に座ると、すぐに水割りを作り始めた。