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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第13章 人気アイドルちゃん
俺の言葉にセリナが照れている。掴みは上々というところか。
「そんなぁ……」
正統派アイドルの答え方。でも、余計に可愛く思えて、つい下半身が疼く。
「ねえ。セリナちゃんと、別室で会えないのかなぁ」
「えっと……。他のお客さんを、回った後なら……」
やった。どうこう出来なくてもいい。取り敢えず2人切りでゆっくりと話せる。
「失礼致します。セリナさんのお時間なので……」
黒服がやって来た。人気アイドルちゃんが席にいるのは、やっぱりこんなに短いのか。でも俺は、セリナ本人に別室へ行くことを了承された。
「じゃあ、お兄ちゃん。失礼しました」
黒服がセリナを連れて行った後、別の黒服を呼びとめた。
別室のことを言うと、黒服は驚いている。
でも全ての客を回った後、セリナに確かめて、本人がいいと言えばOKだという返事。
「それまで、女の子は付けなくていいから」
その代わり俺はフルーツやら解らない名前の料理をいくつか頼んだ。
30分ほどすると、黒服にVIPルームに案内される。
この世界での今まで通り、これまでとVIPルームの料金を払ってから。
合計で1,882円だったから、VIPルームは3時間で千円くらい。この世界なら、10万円換算。
元々が高いのか、セリナが来るから高いのか。これでセリナが来なかったら、ただのぼったくりだ。
豪華なソファーに座っていると、ノックをしてからセリナが入って来た。
俺は、「やったー!」という言葉を飲み込む。
「お兄ちゃん。呼んでくれてありがとう。ここ、初めてぇ。キレイ……」
言いながら、セリナが隣に座る。
「こういう部屋、初めて来たの?」
セリナが笑顔で頷く。
と言うことは、処女か?
でもこの世界の処女は痛みもないし出血もしない。それどころか、初めてでイクくらい感じられる。
それが解って来たんだろうか。
さっき覗いたが、部屋の奥のドアの向こうはベッドルーム。浴室やソファーセットもあり、この世界ではお決まりの拘束器具も。
再度カンパイしたセリナが、溜息をつく。
「どうしたの?」
セリナはグラスを置くとジッと俺を見つめた。
「……セリナね。脅されてるの」
「過激なファンとか?」
セリナが大きく首を振る。
「付き人の人に……」