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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第18章 ロリ放題の世界Ⅱ プロローグストーリー
いくつもあるキャバクラのような店から、五十円だの八十円だのと呼び込みの声が聞こえる。
俺だってバカではない。そんな値段で誘っておいて、後でいくら払わされることか。
ふと横を見ると、花屋があった。
女のコにプレゼントする為、繁華街には付き物。
それも、先輩に連れられて行って知った事だが。
立派な蘭の花が三本ある鉢植えが、百三十円。
普通なら、その百倍はするだろう。
俺は慌てて、近くの酒屋に入った。酒屋も、繁華街には付き物。
名前は解らないが、ガラスケースの中の箱に入ったボトルには二百円の値札。
物価が、違う……?
店を出るとまた呼び込みに声を掛けられ、俺の方から質問をする。
「この街では、豚肉っていくらくらい?」
「色々ありますけど……。百グラム一円くらいでしょうかね。それよりお客様……」
男は店の話をしているが、俺は百分の一について考えていた。
違う国にワープしたなら、言葉が通じないだろう。
ここは本当に、RPGの世界……?
考えても、答えは見つからない。
その時目に入ったのは、店先に出された写真。
ロリちゃんだ!
「ここ、こんな若いコがいるの?」
「ええ。うちは十歳から十四歳までの店ですから。今の時間なら、二時間で八十円。さあ、どうぞ」
つい、店に入ってしまった。
「いらっしゃいませ。あっ、これはこれは」
黒服が丁寧に頭を下げる。
「王族の方には、VIPルームもご用意出来ますが」
さっきも王族かと言われた。
黒服もスーツ姿だが、店での制服なのだろうか。
「いや。取り敢えず、普通の席で……」
店の様子も解らないのに、いきなりVIPルームなんて。
黒服に付いて店内を歩くと、客もRPG風の服ばかりだ。
ボックス席に座ると、黒服がボトルのメニューを見せてくる。
一番高いものでも三百円。俺はそれを頼んだ。
「女のコの、お好みは?」
「わ、若いコ」
「かしこまりました」
店内はロリータ風の飾り付けで、レースやフリルが使われている。壁やソファーはピンク色。
「お待たせ致しました」
黒服がボトルやグラスなどを運んでくると、その後ろにロリちゃん。
「初めまして。アリサです」
アリサはお辞儀をすると、隣に座ってくる。