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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第18章 ロリ放題の世界Ⅱ プロローグストーリー
「どうぞ」
黒服がドアを開け、中に入る。アリサもチョコチョコと着いてきて、ソファーを示す。
「お兄ちゃん。座ろう」
頼んだものは、全てテーブルにセッティングされている。
部屋はそう広くなく、ソファーも三人掛けくらい。ただ壁の装飾は豪華で、ラッパを吹く天使の絵などで彩られている。
「お兄ちゃん。こういうお店初めてだ、って言ってたけど、王国には無いの?」
訊かれて、困ってしまった。
王国なんて知らないし、第一俺は王族じゃない。
「王国の事より、今はアリサちゃんの事聞きたいな」
上手くごまかせたようだ。
アリサが笑顔で頷くと、再度乾杯した。
「あっ、アリサちゃんはいくつ?」
「十一歳」
「そんな歳で、こんな店で働いていいの?」
アリサが不思議そうに首を傾げる。
「王国はダメなの? ここでは、十歳から何をして働いてもいいの」
「学校は?」
「行ってるよ。同じクラスのコも、この店にいるし」
そういう世界なのか。
確かに戦後くらいの日本なら、十一歳で働くのは珍しくない。こんな店は無かっただろうが。
「お兄ちゃんてお金持ちなんでしょう? どうしてVIPルームにしなかったの?」
「店の様子を見て見たかったから。……ここって、どんな部屋なの?」
「ん……。ここより豪華で、ベッドとかあるの……」
アリサが寄り掛かってきて、上目遣いに見る。
「べ、ベッド!?」
「三時間で、二百円しちゃうけど……」
換算しても二万円。それぐらいなら、現実世界でも出せる金額だ。
「VIPルーム、行く?」
「うん。アリサ、行きたーい」
それなら話は早い。アリサに内線電話で連絡してもらい、すぐにVIPルームへと向かった。
ピンク色の世界。そう表現するのが、正しいだろう。
天蓋の付きのベッドが中央にあり、壁際にはソファーセット。床はフワフワの絨毯。それらも壁も天井も、全て淡いピンク色。
奥にはガラス張りの浴室と、ソファーセットと反対側の壁には鎖で出来た拘束器具もある。
「可愛いお部屋でしょ? ここではね。お兄ちゃんの、好きにしていいの……」
好きに、と言われればヤりたい事は決まっているが、どこまで許されるのか解らない。
「失礼致します」
黒服達が、さっき頼んだものをテーブルに並べていく。