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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第22章 アイドルロリちゃん
「あっ。好きな物、いくつでも頼んで? ジュースも種類があったから、どれが好きか解らなくて」
「はい。ありがとう、ございます」
「敬語使わなくて、いいから。お兄ちゃんって、呼んで?」
エリカが、渡したメニューから顔を上げる。
近くで見ても、やはり俺好みの可愛さ。それに十歳だ。
エリカと相談しながら食事を決めて、ベッドの脇にある内線電話から注文した。
「色々な街を、回ってるの?」
「はい。ここには、一週間いました。昨日脚をケガした子がいて。私はその代役です」
俺の世界でも、そういう事はよくある。
「だから、こういう事も……。初めてで……。失礼があったら、ごめんなさい」
「俺が、エリカちゃんを選んだんだよ?」
「みんな、驚いてました。私に、千円なんて……」
それはそうかもしれない。何となく、センターより高い値段を付けたかったからだ。
料理が運ばれて来て、エリカに勧めた。ライブの後で、腹も減るだろう。
だがエリカは、フルーツを少し食べただけ。
「俺にも、分けて?」
「ごめんなさい」
俺の方にフォークで刺したフルーツを差し出され、エリカの口へ持っていった。
「口移しがいいなあ」
「はい……」
エリカがフルーツを咥えたから、出た部分を食べてからキスする。
「んんっ……。はあっ……」
呼吸をする為に軽く開いた口に、舌を挿し込む。
エリカは、キスも初めてかもしれない。舌を誘っても、絡めようとはしないまま。
フルーツを食べていたから、甘い口内。
「はあっ……」
エリカから離れ、頭を撫でた。
「美味しかったよ」
「は、はい……」
エリカは顔が真っ赤。そんな所も可愛い。
「ねえ。メンバーは何人いるの?」
元地下アイドル好きの俺としては、興味がある。
「メンバーは今、十八人です。社長と一緒に、大きな馬車三台で回ってます」
「へえー。大変だね」
「でも、楽しいです。まだ入ったばかりで、練習中ですけど」
謙遜するエリカの肩に、手を置いた。それだけで、緊張しているようだ。
「そろそろ、ベッド行かない?」
「あっ、はい……」
ベッドに行き、俺は服を脱ぐ。
「エリカちゃんも、脱いで?」
「はい……」
エリカには今、俺がいやらしいオヤジに見えているのだろうか。