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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第23章 ショータイム (前編)
こんな可愛いコなら、ボトルごと零されてもいい。たった二百円のボトルだ。
「三ヶ月? さっきみたいなショーで、何人にヤられたの?」
「まだ……。遠い端っこだから。その前に、取られちゃって……」
「取られる?」
ヘンな言い方だ。
「やると、お小遣いがつくから。支配人が、確認してて……」
思えば、凄いショータイムだ。
ヤる側と見る側、どちらも熱気に溢れていた。俺が入るまでは。
「食事。好きなのを、いくつでも頼んで」
食事のメニューを、サクラに渡す。
「えっと……」
「フルーツは、必須だろう? 自分が指名なんだから。他にもいくつか、頼まないと」
言ってから笑うと、サクラも笑顔になる。
益々可愛い。
ボトルやジュースなどが届き、サクラが水割りを作ってくれた。
その時に、フルーツを含めた食事を頼む。
乾杯して、グラスに口を着けた。
「また今日、ショータイムあるの?」
「うん。後、一回」
もしかしたら、次の回でサクラがヤられる可能性もある。
「指名が入ってても、出なくちゃいけないの?」
「うん……。ここなら、出なくていいんだけど……」
「ん? コレ、何?」
メニューの最後のページの、一番下。欄外の所に、松竹梅の値段が書かれている。
「えっと……。お部屋の、金額です。三時間の」
一番いいのは、松だろう。それでも、三百円だ。
「俺と、行ってくれる?」
「サクラ、初めてだから……」
「構わないよ。優しくするから。ねっ」
嫌がってはいないようだが、どこか様子がおかしい。
「あんな、大きいの、初めて、見たから……」
チンポの事か。
「大丈夫。無理は言わないから」
「……うん」
やっと頷いてくれた。
食事を持って来た黒服に言うと、「松の部屋入りまーす」と店内に言うようにして戻っていく。
部屋代を含めての会計をしてから、サクラと一緒に松の部屋へ向かう。
部屋に入って、不思議だった。
造りは豪華で大きなベッドもあるが、壁にいくつもの、小さめの鏡が取りつけてある。
ベッドの横にもあるせいで、いつもある棚はベッドヘッドの後ろに置いてあった。