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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章 現実
「エ、エッチ……?」
「そう。だってぇ、チャンスでしょ?」
芸能界で人気があるようなコは、経験済みだとファンの間では噂になっている。だが、まさか由麻菜までそうだったなんて……。
それでも信じていた俺を、由麻菜から誘っている。
ライブには何度も行っているが、由麻菜は信じていた事を知らないだろう。俺だって、それでもいいと思っていた。
「由麻菜ちゃん。セックス、した事、あるの?」
「ううん。ないよぉ」
「はあ?」
意味が、解っていないのだろうか。エッチやセックスは、仲良くする事だと勘違いしているとしか思えない。
「今日、お兄ちゃんと話しててねぇ。初めてはぁ、お兄ちゃんみたいな人が、いいなぁって、思ったのぉ」
俺の予想は、いい方向に外れていた。だが突然初めてのセックスをしようなど、何か意味があるのだろうか。
「エ、エンジェルでは、男女交際禁止だよね?」
「そんなのぉ、ウソ!」
由麻菜が、急に険しい表情に変わる。
「プロデューサーとかぁ、公式ファンクラブのトップとかぁ。人気の為に、そう言う事しないとぉ、お仕事もらったり、センターにはなれないのぉ」
真剣な由麻菜の言い方に、納得せざるを得なかった。
裏で一所懸命レッスンするより、セックスで人気を稼ぐ。そんなものは、アイドルなんかじゃない。
勿論アイドルにも、裏の顔はあってもいいと思う。本当は性格が悪かったり、ゴミ屋敷のような部屋に住んでいたり。だがそれを見せず、ステージなどでファンに夢を与えて欲しい。たった10秒間の握手会の為に、わざわざ泊りがけで参加するファンだっている。
全てのアイドルが、そういうわけではないだろう。元々うだつの上がらなかった芸能関係者がプロデューサーとして、アイドルグループ人気にあやかろうとエンジェルを作った。
その経緯を知っている者は、最初から怪しいグループだと言ったりする。半信半疑だった俺は別のグループを応援していたが、由麻菜の加入時の写真を見て、一目惚れしてしまった。
「由麻菜もねぇ、そろそろ内緒で、プロデューサーとかぁ、トップとかに会ったりするのぉ……。そしたら、絶対エッチさせられるぅ……」