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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章  現実


 13歳のコが、そんな事で胸を痛めているなんて……。
 俺に救う事が出来ないのが悔しい。
「だからねぇ。少しでも、好きだって思う人とぉ、最初に、しておきたいのぉ」
 俺に好感を持ってくれるのは嬉しいが、吊り橋効果のようなものだろう。人間はドキドキした時に一緒にいた人を、好きだと思いやすい。
 ステージから落ちた時、怖かったと言っていた。つぎの瞬間見たのが、俺だったから。
「お願い。お兄ちゃん……」
 抱き着かれ、背中を撫でた。
 ここで手を出していいのだろうか。そうなれば、汚いプロデューサー達と同じになってしまう。俺だって、ファンの1人に過ぎない。
「由麻菜ちゃん。俺は……」
 言いかけた時由麻菜は立ち上がり、自分でシャツのボタンを外す。
「由麻菜、ちゃん?」
 いくつかボタン外すと、頭からシャツを脱いだ。
 由麻菜は全裸。
 13歳のわりに小柄なせいか、おっぱいはぺったんこ。アソコの毛も無かった。
 無言で手を引かれ、寝室へと連れて行かれる。
 ベッドに座った由麻菜に、呆然とするのを見つめられた。
「プロデューサーにぃ、服の上からぁ、触られた事は、あるけどぉ……。ちゃんとするのは、初めてなのぉ……。優しく、してねぇ……」
 そう言われ、今までの数々の経験を思い出す。
 黒いシミの中の世界では、処女のロリちゃんでも痛みや出血はしなかった。だが、ここは現実。由麻菜に苦痛を与えないように、出来るだろうか。
「中で、出してもぉ、大丈夫ぅ。由麻菜ぁ、まだ、だからぁ……」
 顔を紅くして言われた。
 13歳の、中学1年生。それでも、生理はまだだという意味だろう。
 据え膳食わぬは男の恥と言うが、手が震える。
 俺が好きなのは、ステージでキラキラしている由麻菜。勿論こうやって会えたのは嬉しいが、やはり躊躇してしまう。
「でも、俺も嫌なプロデューサーとかと、同じになっちゃうよ?」
「違う! 今は、由麻菜からお願いしてるのぉ。プロデューサーが、初めての人になるのはぁ、絶対にイヤなのぉっ! お兄ちゃんが、いい……」
 そこまで言うならと、俺は隣に座った。
 ゆっくりと、平らなおっぱいへ掌で触れる。
「んっ……」
 由麻菜から、溜息が漏れた。


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