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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章  現実


 喘ぎもそうだが、荒い息遣いにも興奮が増す。
 あの由麻菜と、こんな風にセックスしているなんて。数時間前までは考えもしなかった。
 処女は頂いたが、会えるのはあれで最後だと思ったのに。
「はぁっ、お兄ちゃっ、あんっ」
 この体位も、感じてくれているようだ。
 由麻菜はコツを覚えたように、俺に合わせて軽く腰を前後させている。
「んんっ、ああっ」
 グチュグチュというオマンコからの音。それも喘ぎと一緒に、浴室内に響く。
 幼くて処女だった分、快感に素直なのかもしれない。
 この世界のロリちゃん達は慣れているコが多いから、俺の巨根に翻弄されていただけ。それもこの世界の男が、勃起しても親指くらいだったお蔭。
「あんっ、イヤぁっ、お兄っ、ちゃんっ」
 もうイきそうなのかと思い、抜き挿しを速めた。
「由麻菜? 気持悦い?」
「イヤ、だぁっ、あぁんっ」
 セックスの時の「イヤ」は、「イイ」という事。そうとしか考えていなかった俺は、更に奥深くを迫まくった。
「んんっ、お兄っ、ちゃんっ、はぁ、ヤぁっ」
 悦がっているのは確か。だが由麻菜の腰の動きが止まり、助けを求めるように片手で浴槽を掴んでいる。
「由麻菜?」
 抜き挿しを続けながら、彼女の小さな乳首を弄ってみた。
 しっかりとは勃っていない。
「イヤぁっ!」
 由麻菜が自ら前に出て、チンポがオマンコから抜けてしまった。
「え……。由麻菜……?」
「イヤっ……」
 それだけ言うと、由麻菜はシャワーでオマンコを洗い出す。
「えっ?」
 俺が好きだと言ってくれて、グループを卒業してまで来てくれたのに。
 彼女の行動が、理解出来なかった。
 オマンコを洗い終えた由麻菜が、バスタオルを巻いて浴室を出て行ってしまう。
 何か、気に入らなかったのだろうか。その理由さえ解らない。
 ガラス張りの浴室からは、室内が見渡せる。由麻菜はそのままベッドへ寝て、めくってあった布団をかぶってしまう。
 呆然としていた俺も急いで体を洗い、腰にタオルを巻いてベッドへ近づいた。
 由麻菜が泣いている。
 どうしていいか解らないまま、俺はベッドに座わるしかない。
 それに気付いたように、布団の中の由麻菜に背を向けられたのだけは解った。


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