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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章  現実


 カナもゲムジュースを注ぎ、3人で乾杯する。
 何だか由麻菜は、やたらと楽しそうだった。
 カナにこの世界の事を訊き、その度に驚いている。
 10歳から、何をして働いてもいい。ここは、10歳から14歳限定の店。
 俺1人なら隣に座るが、女連れの客だからとカナは向かいに座っているから、由麻菜がカナを独り占めしている。
 それでも俺のグラスが空くとカナが注いでくれるのは、流石だと思ってしまった。
「カナちゃんはぁ、エッチした事あるのぉ?」
「ゆ、由麻菜っ」
 店の内情が由麻菜にバレると、焦ってしまう。
「え……。はい……」
「恋人ってぇ、どんな人ぉ?」
「いえ。恋人じゃ、なくて……」
 カナは俺をチラチラ見ながら、困っている様子。
「恋人じゃないのにぃ、エッチするのぉ?」
「はい……。仕事、ですから……」
「えっ?」
 由麻菜が俺を見る。
「お兄ちゃん? 何かぁ、知ってるのぉ?」
「いや。俺も、初めてだから……」
 今度は弁解が通じたらしい。由麻菜は、詳しくカナに訊き始めた。客に訊かれたからには、カナも真実を話す。
「後、お連れの方と、3Pも出来ますよ……」
「さん、ぴぃー?」
 由麻菜が首を傾げた。
「ねぇ、お兄ちゃん。さん……」
「お待たせ致しました。ユニコラでございます」
 黒服が頼んだ物を運んで来て、由麻菜も言葉を切る。
「うわぁ。美味しそうー。お腹空いてたんだぁ」
 ユニコラはオムライスのようなものだとカナに聞き、それを頼んであった。
「いただきまぁーす」
「取り分けましょうか?」
 ユニコラはそんなに多くない。俺は、カナに首を振って見せる。
「あの……。王国というのは、どんな所ですか?」
 カナが話題を替えてくれて助かった。
 由麻菜が食べている間、電気や高層ビルの説明をする。そして物価は100倍だという事に、カナは一番驚いていた。
「ごちそうさまぁー。ねぇ、お兄ちゃん。さん、ぴぃーってなあに?」
 話を蒸し返されてしまう。
「由麻菜は、知らなくていい事だから……」
「だってぇ。同い年のぉ、カナちゃんがぁ、してるんでしょ?」
「ゴメン。カナちゃんはちょっと下がって、黒服を呼んでくれるかな」
 カナは返事をしてから行き、すぐに黒服が来る。


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