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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章 現実
「あっ、ヤっ、あんっ」
由麻菜にはまた、初めての体位。
正式には俺が正座するのが対面座位だが、それだと、いざという時に俺は動けない。
まだ慣れない由麻菜にだけ、イくまで動けと言うのは可哀そうだ。
「なっ、に? んんっ」
「大丈夫だよ。俺が、見えるだろう? 俺も、由麻菜が、見えてるよ」
両足を着いたからには、また自分が上下すると解ったんだろう。由麻菜は俺の両肩に掴まり、ゆっくりと抜き挿しを始めた。
「あんっ、はぁっ、あぁっ」
最初はゆっくりだった動きが、徐々に激しくなっていく。
セックスは快感を得られる行為だが、愛情を確かめ合う力もある。
「んっ、お兄、ちゃんっ」
お互いが、相手を気持ち悦くさせてあげたい。そんな思いから、自分もより一層気持ち悦くなっていく。
由麻菜には、まだそんな余裕は無いだろう。だから今は、由麻菜だけでも気持ち悦くなってくれればいい。それを見た俺も、快感へと繋がっていく。
「はぁんっ、あんっ、んんっ」
グチュグチュという、いやらしい音。俺の股間まで濡れてきたのは、由麻菜の密が垂れたせい。
「あぁんっ、お兄、ちゃんっ、ヤっ、んんっ」
今回はバックとは違い、お互いを近くに感じられる。実際、2人の間は20センチも無かった。
「ヤ、イヤんっ、はぁっ、あんっ」
由麻菜だけでイかせるのは、まだ可哀そうだ。
少しだけ膝を曲げ、俺も下から突き上げる。
「ああっ、お兄、ちゃんっ、イヤぁっ、はぅんっ」
今度は本当に、「イヤ」は「イイ」という意味だろう。
由麻菜は大きく首を振りながらも、動きを止めない。
この体位だと、自然とオマメが擦られる。それも刺激になっているはずだ。
「あっ、由麻、菜ぁっ、イヤんっ、んっ、んんっ」
イくのを我慢しているようだが、セックスの快感は永遠に続かない。だからこそ、いいのかもしれないと感じた。
「由麻菜。イって、いいよ……。俺も、もうっ……」
彼女には、もう何も聞こえていなかったかもしれない。慣れない快感の波に飲まれ、まだ少し怖いと感じるだろう絶頂寸前。
「あぁんっ、イヤぁっ、んっ、はぁっ」
由麻菜が我慢する度、中がギュっと締め付けてくる。そんなキツさに、俺も限界が近い。