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ロリちゃん作品集 (一章読み切り式)
第28章 現実
「んっ、んんっ」
以前とは違い、彼女は美味しそうに指をしゃぶっている。それを見て顔は勿論、顎からおっぱいまで垂れたザーメンも舐めさせた。
「苦くないの?」
「う、ん……。今日は、美味しい……」
その言葉を聞いてからベッドに寝かせ、濡らしたタオルで顔やおっぱいを拭いてあげる。
「ありが、とう……」
震えの残る手を差し出され、添い寝をして小さな手を握った。
「お兄、ちゃん……」
「ん?」
「由麻菜のぉ、ああゆう、カッコがぁ、好きなんだぁ?」
由麻菜は、本当は嫌なんだろうか。だが俺が好きならばと、我慢しているのかもしれない。
「嫌だった?」
「ううん。お兄ちゃんがぁ、好きなら、いいのぉ……」
顔を上げて、少し眠そうな笑顔を見せてくれる。
いつか離れて行くのは覚悟していたつもりだが、放したくないと思ってしまう。
今後、成長していくのも解っている。だが、由麻菜が大人になっても一緒にいたい。ずっとずっと、放したくはないと考えてしまった。
「お兄ちゃん?」
少し曇った俺の表情に、気付いたんだろう。由麻菜が、顔を覗き込んでくる。
「ん?」
俺は、笑顔を作って彼女を見た。
凄く敏感なコだ。今は、守ってやらなくてはいけない。俺が不安になれば、由麻菜だって不安になるだろう。
この腕を離れて行くその日まで。一所懸命に愛したい。
「何でもないよ」
「よかったぁ。お兄ちゃん、だーい好きぃっ!」
小さな体を強く抱きしめ、離れないでいられるようにと願ってしまった。